先月中頃 一日だけ天気のいい日があってその日に増毛港内で積雪の為に転覆したと
思われる 漁船の撤去作業が苫前から廻航して来た管内で一番大きいクレーン船と数人のダイバーで行われました。
言ってみれば半年は船を一点吊りで上げるのが商売のような俺はこの船を吊り上げる作業が
どれだけ危険はよくわかっていて この商売を始めた時にいつかはと覚悟だけはしてる。
そんな関係で他人事だが興味深々の野次馬根性で作業を見続けた。
水は一立方で一トンだからこの大きさの船は100トンをゆうに超えるだろうと思われる。
さらに水は固形物と違い移動をする為に悪い方に悪い方にと偏って行く
夕方までに作業が完了しなけれ冬場の浜の晴れの翌日は大荒れと決まっているので 天候が悪化する。
時間との勝負で口だけの奴とトロイ奴は危険なのでいらないのである。

東海地方を中心に工具と夜具を持って現場作業に従事した者としては
若い時は危険を回避する為には肩書きでもない学歴でもない 誰に付いたらいいのかを
瞬時に判断をせねばいけない
その日だけの寄せ集めのユニットは名刺を出して自己紹介などは当然なく
僕はどこそこの誰で~学校は~どこそこでと言う事もない
ここで出身校などや自慢話を言ったら当然こいつは危ないとなるが、信じられない事に最近は多い。
かえって僕はケンタッキーで鳥唐揚げザンギを揚げてましたの方が真ともと取られる。
ここに自然と誰に付いたら万が一どころか十に一つの危険が迫った時に誰に付いたら
危険から回避できるかを事前に判断をする習慣が出来あがり
最低限の組というものが自然に出来 その中に頭(カシラ)が自然と決まる。
その場合も正式な自己紹介などは無いので通り名で呼ばれる事が多くなり
増毛から来たらしい奴なので増毛のエビとか誰それとか通常言われる二つ名が出来あがる。
これが やくざ稼業の『番場の忠太郎』など言う、いわゆる二つ名の由来ではないのかと俺は思うのである。
普通は名刺など持たないし自己紹介があったしても確認も出来ないので相手の事はことさら聞かないのが普通である。
そこで素性も分からない誰に付いたら危険な修羅場が起きた時に少しでも回避できるか、
それは所作の綺麗な人が一番 これは今までの経験上間違いない いまは少ないが流れるような動きをする人がいる。
反対に自分の事を言いたがる奴と平常時に「俺に付いてコイ~」などと言う奴、作業中に口数の多い奴は危ない
ちなみに現場を渡り歩く、この正確な名前もしらないユニットの絆は危険な現場ほど深い
