13日に札幌で可愛い可愛いNちゃんの結婚式に出席するのだが
回りから雪駄は履いていくなとかドレスコードやマナーは守れと言われ
お気に入りのダブルの背広を着ようと出してみたら虫食いで穴が開いていたので
他のネービーのツーピースに靴はタッセル付きのローファー
時計はボストークからスイスのナンチャラまで数点あるうちのRナンチャラをしてと用意は万端で早朝ここを出発
マナーとは俺にとっては招待してくれた相手に恥を掻かせない事だと思っているが
俺が身に着けるとすべてが偽物に見えてしまうのだ。
穴の開いた背広は途中で札幌苗穂イオンのかけはぎ屋に修理に出す事にしたのだが
修理代は5ミリ四角が数か所あり合計11万ほど掛かるとの事
勿体ないが予算オーバーで断念して車に戻ろうとしたが
兎に角広い屋内駐車場でさらに上にもあり何処で止めたかわからんなってしまい
ちっちゃな軽を探すのに何十分も掛かってしまい教会には時間ギリギリに着く羽目に
人生初めての教会での結婚式なのだが
来賓者達とは違い人相風体ともに怪しさと場違いを痛切に感じながら緊張してしまった。
祝いの席なので呑まずには帰れないと近くのホテルを探すが無い
あるのは俺の主義とは違うAホテルのみだったので
ヒグマに食われるかも知れんが藻岩山スキー場で車中泊に決定
「 病める時も健やかなる時も… 」に新郎がハイと答えるのをしっかり聞いた
確かに聞いたぞと
親族の写真を撮って次に俺の名前が数回呼ばれたので財布でも落としたかなと思ったが
新郎新婦の間に入って写真を撮ると言う
何かの間違えかと思ったが理由を言われてグッと来てしまった。
祝宴は入口に高そうなワインやシャンパンらしい瓶が沢山あって
これは日本酒しか呑まない俺は我慢かと思ったが席に着くと
俺宛の二人からの手書きメッセージが置いてあり読んでなんと言う事かと涙が出そうになった。
4人席のうち3人がなぜか日本酒を呑むと言う 酒はスマホで注文するのだが
俺はスマホを車に置いて来て持っていず他のひとが注文し酒を貰う事になった
テーブルにはナイフとフォークとサジがありこれまでの人生で一度も使った事がなく
マナーも使い方も知らんので
右隣に座る三丁目の夕日に出て来る茶川竜之介そっくりオヤジがどう使うか見る事にしたが
ナイフを右手に持ち小指をチョイっと持ち上げるのがマナーらしい うんうん
すると真向かいに座る勉強が出来そうな若者が俺は日本人だからとワリ箸を持った
お~お~よく見ると袋に入ったワリ箸があるではないか
いつもラーメンのワリ箸しか見てないので袋に入ったワリ箸には気づかなかった
俺もワリ箸を手に取って見た事もない料理を摘まむのだが
いかん緊張のあまりワリ箸を持つと右手小指がグッキと上がるのだ。
楽しい祝宴が終り俺は坂を登って車に戻り車中泊をして翌日14日は苫小牧東からフェリーで新潟に
出始めが目出度い結婚式なのでいい旅になる事は間違えない