帯広での検問は白い車でのひき逃げがあったらしい なんで検問で無視されたのか理由がわかった。俺の車は赤いのである。
車に乗る身としては自分が絶対に逃げないと言う気持ちはあるが本当に逃げない強い俺であって欲しいと自分に言い聞かせている。
先日たまに缶コーヒーを買う向かいの観光協会の自動販売機で120円を入れて二個のボタンを同時押しをしたが
一個しか出て来なかった。
すると自販機が「コンニチワ~ 」と言う。
セコイ同時押しをした後ろめたい気持ちがあり
『お~お~ここの自販機も犯罪防止にとうとう最新型を入れたのか』と思ったが
以前の型と同じに見える自販機がまた「コンニチワ~ 」と言う。
俺はセコイ真似をしたのでマズイな自販機に謝った方がいいかなと思って自販機の肩に
親しげに片手を掛けて謝ろうとしたが
今度は「サイトウ~サン~」と言った。
いま確かに自販機が「サイトウ~サン~」と言った。
え~え~この自販機は酒自販機のように人を認識し、さらになんで名前までわかるんかと驚愕してると
また「サイトウサン~」と言った。
俺は自販機から手を離しやや1メターほど後ろに飛び跳ねた。
以前自分の所の自販機のステンレスの8ミリほどあるチェーンをブチ切って壊され中の僅かな金を盗まれた。
その時にこれほどの時代に何をしてるのだと思った。
壊されそうになったらカメラで犯人の顔を撮影して送信するとか自販機の真ん中に電動ガンでも仕込み犯人に撃ちまくるなどは簡単に出来るではないかと思い、もしかしたら自販機メーカーは壊されなければ儲からないのかなどと考えた事があった事など走馬灯のように思い出していた。
しばし車道に近い場所で立ちすくむとまた「サイトウサン~」と聞こえる。
今度は後ろから聞こえた。
後ろを振り返るといつも本を買う増毛すずらん通りの富士屋書店の若い頃はちょっとタイプのお姉さまが反対車線の車の中から呼んでいた。
前に向いて付いている耳には3台並んでいる自販機のプラスチックに声が反射してまるで自販機が呼んでいるように聞こえたのだ。
このお姉さまは俺の驚き様を一部始終見ていたので車に蹴りを入れてやろうかと思ったが
いつも本などで世話になっているのと観光協会のお姉さま達も見ていたので笑って誤魔化しました。
教訓 自販機で物を買ってる人に声を掛けてはいけません。びっくりこいたホント。