亀の甲より年の功

エビ地酒祭りも終わり一段落したが 
祭りの期間中はここの崖下通りは一方通行になるので暇なのだ 今回は頑な爺が居た為に自分の住んでる場所に入るにも国道を数キロ迂回をしないとなかった。
毎度の事だが村内には通知は無い 有ったのかも知れないが俺は聞いていない。
この崖下村に住んでる者は入れると思っていたが 俺はガラが悪いからか高齢の警備員が頑なに入れようとしない
本部の責任者に言ってくれと言う。
俺は今すぐ本部に高齢警備員爺が自分で連絡せと言うが 
まったこの爺がやり手爺で所々を聞えないフリと次々と来る車に対応する為に話を赤い棒を振りながら背中を見せて話を中断させるのだ。
 人生の先輩だけあってまったく上手と言うか、そのスッ恍けた態度にクソ頭に来た。
ムッタシ来て高齢の警備員に久々にかなりの音声で言ってシマッてから諦めて迂回したが
走り始めて後ろを見ると白いキャブバンが一台侵入していくではないか
俺の怒りはマックス、最高潮、見た事は無いが瀬戸の大潮小潮の大潮状態
すぐ戻って高齢警備員爺に言ったらツラこいて あの車はすぐそこの会社だからいいと言う。
俺の一軒隣なのだ ただ車に看板があるか無いかの違いだった。
怒りまくった俺は車で道路を封鎖して爺をやり込めたが 敵もサルものでびくともせん
では早く早くあの車に付いていって下さいと 
俺のボロ軽トラが道路を封鎖して渋滞してるので早く早くとせかす。
少し落ち着いて考えると俺も爺なのだがあれほど上手には出来ない それから坂を数百メーターほど下ってここに着いたが 
このクソ熱い中で立ちっ放しで本部の指示通り真面目に交通整理をする爺に精神のダメージがドッタラコッタラとなったらイカンと思い
缶コーヒー二本をこれで機嫌直せと差し入れしてヤッタ 
その時だけは本州より熱い炎天下で立ちっ放しで働く すっ呆け爺~は満面の笑顔でや~や~ありがとう~ありがとうと受け取った。


数年前に銭が無かったので原付バイクで行った秋田男鹿半島

先週はいい事がひとつ 少し寂しい事がひとつ 安寿と厨子王並みのかなり悲しい事がひとつ
高齢警備員のように亀の甲より年の功 俺も爺になったのだ 
これからは何か相手に背中で見せるものを探そうと思った。 

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