与作は米作る~ヘイヘイホ~

俺の夏休みが始まった ここ数日忙しい毎日の移動が数百キロにおよぶ
夜は来客やらなんやらの子供達相手にババ抜きゲームに大富豪ゲームにオセロ
しばらくやっていなかったので小遣いを巻き揚げてやろうとしたが返り討ちくらいケチョンケチョンに負けて散財してしまった。

ロシア関連の取引の待機中だったが
小樽はいまやユーラシア大陸との貿易で一大拠点と化してる。
商売人は明日の百万より今日の十万という時が沢山あり 確実に一日も早く現金を手にする事が一番大切
それをよく知ってるサハリン残留日本帰国者のT社の社長が連絡をくれて
夏休みが続くので急遽 引き渡しをしようと連絡が入り小樽に向う。
サハリン残留日本人帰国者達は逢う度に
今の日本人が失った礼節を持っている。
まるで日本に帰るまでと一世から凍結して置いたかのような礼儀正しさ思いやり
そういったものが残されている。
それに対して俺はどうなってるのかと思うと恥ずかしい
もう一度 礼儀作法を習い直そうと思う瞬間でもある。
数人のロシア人との付合いがあるが意外にもロシア人は礼儀正しく仁義に厚い人が多い
それが国となると違うのかなぜなのか 

金を持ってる奴はお札の枚数だけ国政に対する発言権も多いという現実がある。
たんなる金を手にするには そこにはカールオジサンさんが言う資本論があると思うのだが
俺の考える資本主義の原理は与作さんが米を沢山付くって食っても余った。
そこで余った米を種もみにして種を買う金の無い人や不幸にして用意出来なかった人に貸して 秋には種もみと少々の分け前を貰った。
さらにより米作りの上手な人に貸せば秋にはより多くの分け前が貰える。
その形がどんどん変化していまは実際には無い種もみを取引の材料にしてる。
その為に秋まで収穫まで待つなどは無くなってゲームと化してる。
ここに虚業と化した株という世界があり 高くなったら手放し安くなったら買い
それが高くなったら収穫まで待たずにまた手放す。  
この繰り返しをする為に株価の安定があっては困る連中が出て来る。
安定を望まない、ほんの僅かの連中の為に世界中から混乱は無くならない
だが逆に考えると世界中の殆どの人達は現業に従事し いい人達と言える。
それはロシア人もアメリカ人も同じだと思う。
毎度の小樽行きは日本人の礼節や人そのものを改めて知らされる。

帰り道の望来の国道端に子犬差し上げますと看板があった。
以前に氏名(うじな)まであるアイシェパカ、トムという犬を飼っていた 犬大好き男の俺は一時停止
怪しい見るからに怪しいヒゲのオヤジが名刺をくれた。
 これまた超怪しい雄鶴のオヤジが言うにはススキ野から飛行機で望来にやって来て なんでも捨て犬を保護してるらしい
犬は貰ってやれないのでセイコーマートで最近ハマってるアイスクリームを買った残りの小銭を募金箱に

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