ジュークボックス

ここに居たら駄目だと河岸を変える決心をして三の丸から花咲町に移った俺が
内地にいた時から顔は知らないが存在を知っていた人の処に世話になった。
クソ生意気なガキだった俺はどうせ世話になるなら業界トップの世話になるべきだと考え以下同文などの相手の世話になどならんと思っていた。

今週初めのたった一本の電話で数十年分の時計の針が逆回りした。
「 元気かい 」なんの役にもたたんネットを見たらしい 次の旅の為にこのブログを閉鎖しようかと考えていた矢先だった。
後足で砂を掛けるようにしてさらにケリを入れて住民票を12回変えて来たが人生って過去の積み重ねなのだとつくづく思う歳になった。
いまがあるのも世話になった大勢の人達のお蔭で もう逢う事も出来ない人も沢山いる
今のうちにお礼を言っておかなければないと

「 お前に義理を返して貰うほど落ちぶれていない そう思うなら誰かに手を差し出してやれ 」
と言われた言葉を思い出し一気に時間が遡っていった。

今週は日比野に金山に南陽通りに 1人前屈みに腰かけて列車に乗る人を眺めていた名駅裏の椅子に
まだ何か忘れているかも知れない思い出そうと
レメーヤーのジュークボックスはあるのだろうかと
確かめるようにスマイルビルにいった ビルの中の廃れた景色がどんどん時間と場所を引き戻してフラッシュバックをしてゆく中を通り抜けて確かにあった時間を確かめに滝川駅前の館の長い階段を
ビロードのソファーに座る為に上がっていた。
 

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