整理整頓


整理整頓が商売の基本中の基本と教えられてきたのだが それが全く出来ないのだ原因は頭の悪さと欲深な事に尽きる。
何もかも手にしようと捨てる事が出来ない さらにあれもしたいこれもしてみたい 損するのは嫌だといつまでも抱える。
昨年から何を思ったのか整理整頓に目覚めたのだ。
まずはメールアドレスの整理っと二十数年前に逃げられた元嫁さんのアドレスを消去っと
あの人もこの人の思い出も なぜか野郎との強烈な思い出が多いのだが纏めて削除
外回りは車も入りそうな産廃回収ボックスにありとあらゆる物を掘り込んで
金物は軽トラを買ったので雑品屋に捨て 
新たな旅を探す事に今度はなにやるべ~


あれ昨年もこの集団は見たぞ~館自警団の刺し子半纏 
そのまま江差向かって北上するが昨年早めに増毛を出たのだが又引き寄せられるように再度出逢った事はたいした変った事はしていない事になる。

漁が無くなったのか高齢化か放置され朽ち果てる浜小屋が浜沿い延々と続く

漁のあてが外れたのか使用済みかわからんがまだまだ充分使えそうな魚箱がアチコチに放置されている。
松前の城下と江差は町の規模がかなり違う松前は殿のおわす処で江差はニシン漁で栄えた ニシン漁は浅海定置網が基本なので地形はどうしょうも無い その点、江差は湾になっていて条件が良かった事と北前船の入港で発展して来た。
北前船で儲けた銭や技術は一体どこに蓄積されたのか 北海道と関西は本当に対等貿易だったのか一方的な搾取ではなかったのかと考えるようになった。 その結果が現在の西海岸と東海岸との差ではないのかと
現在も何もかもが関東に吸い込まれてゆく


年季の入った消防ポンプを引く静浦自警団 「エンジンは掛かるのかい」と言う問いには「大丈夫だ~」強風の中に軽くはないポンプを引いて歩く姿にまだまだとの余裕を見る。

自警団は行きあう時間の問題もあるが内地と松前方面で見るだけで道内では見かけた事はない
これから北にはゆくにつれて規模が小さくなりやがて刺し子の半纏がカッパになり人数も減ってゆく


ロウソクボッケの丸干し ここの浜の強風にさらされて初めて丸干しの味が出のだ。 

今回は強く商人でもある自分を意識した。
人間はどんな時も生延びる事が一番大事で、その後に礼節が来る まずは生きる事、食う事が大事
それは北だろうが南だろうが右も左も関係ない 厳しい海を乗り越えて生きてる人間にも生きようとした人間にも礼節を持って相対すべきなのだ。

いま自分の呼吸に合わせて自分の足元を自分の目で見ると不思議が一杯でまるで万華鏡のような世界が自分の足元にある事に気付くだろう。
すべての商売は一次産業が基本になっている その産品を適正価格で次の生産に繋がるように流通させてゆき次の鍬でも鋤でも生産機械を造り何処かに運び適正価格で流通させてゆく それが商人の品格になってゆく
何千年と言う商売の歴史の中で おそらく今ほど品格を失った商人道は無いのではないだろうか
請求書すらメールで来て銭はオートマチックに引き落とし 
ならもうアンタ達は要らんのだょ~ 
仕事は生きる人生の中の大事な要素ではあるがすべてではない 
仕事は笑って暮らす為にあり仕事中も笑えるなら まとめて最高の人生ではないのか

仕事中に話掛けられたくらいで物忘れをするようになったら、
それは人様の生死の掛かる修理工はすぐに即刻辞めなさいと言う事なのだ。
次は何か最低限食ってゆく為の何かを売る人になろうと思うのだ。
魂し~以外をね

2 thoughts on “整理整頓

  1. 魂を売ってしまったらお終いですものね。貴方の視線はあくまでも深く広いですね。感心します。

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