言と葉

ラーメン屋に毎度居座る吞兵衛が言うには呑まない奴は信用出来ないと言う
この言葉はよく吞兵衛連中から聞く中にはエンレイソウの最高学府を出た吞兵衛でさえ言うので本当の事だとすると
では吞兵衛の言葉は信用してもいい確率が高いのだと言う事になる。
俺もそこそこ吞むが吞兵衛の言う事はほぼ信用していない
だから聞いてられるのだが
だからと言って誰に何を言ってもいいと言う事にはならない
その言葉は信用に値するらしい吞兵衛様の言葉なのだが先日は元炭鉱棒頭の言葉はさすがにカチンと来た。
暖簾をくぐって入って来た者を守るのは店主の役目でもある。
寂しいがアルコール類は消毒液以外はすべて撤去をする事にした。
食材はすべて1割5分から2割の値上げで客待ち中に付けっ放しのガス代は土日で3000円も掛かる。
それでも旧価格でやってる店は多い そこに言われたらやってられるか
呑みたければ消毒液でも飲め!止めはせん

火曜日は用事があり久々に233を通り深川に行って来た
米どころ北空知の深川は美味い店が多く種類も豊富なのだ。
遅い昼メシは深川魚丸で回転寿司を食う
正確には寿司は回ってはいない 食いたい物を紙に書いて手渡しで店員に渡し寿司は手渡しで渡して呉れる。
自分より遥かに若い働いてるネエチャンが手渡しして呉れる時には必ず客であっても商いは等価交換が基本なので
「ありがとう」の一言があるべきでその言葉がいつかその若い子の中で育っていくだろうと思う。

土方と各種工事屋はひと区切り毎に「 ご苦労様です 」と言うがこの広い世の中
きっと何処かで一皿毎に「 ご苦労様です 」と言う奴は居るだろうと思ったら可笑しかった。
そのひと人間の口から出る言って枝葉を広げていく言葉を大事に育てんと

俺は字はパッと書けないが魚丸のこのシステムが好きなのだ 客が少ない時は直接口で言う
そこで働く兄ちゃんいわくには年配者は言葉での注文が多いらしい


フェリー食堂
いまは流行の半纏で何処もかしこもタブレット注文が多く旅のフェリーでさえもこの状態なのだ。
ほぼ温め直しのメシなのでべつにフェリー食堂で食う必要はないが・・・・・

人との接点を減らされ人の見極めと言葉の責任を持てない、応酬話法が出来ない、人間がドンドン出来ていく
結果は自分の思う事だけを口に出す吞兵衛と変わらん一方的に口や画面の字面に出す連中が増えそれは素面の吞兵衛なのだ
商いで銭を持って来るのは葉っぱを銭に変えるおキツネ様とおタヌキ様以外は全員ひとなのだ。

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