伝家の宝刀抜いちゃ終わり

最近自分はこれだけの経歴(伝家の宝刀)があるのに冷遇されてるから仕事辞めるかどうするか
悩んでいると相談された。
アホ臭いとは思ったが悩みを聞いてやった。
悩み相談などは殆どが結論を決めてるのに来る
諭して欲しいなどと思っていなくてただ聞いて欲しいだけなのだ。


このクソ熱い中で船外機にパソコンを繋いで中のデーター取りだし作業をしてから
エンジンブロックのみを取外し作業に掛かる。
下はアスファルトで日差しを遮る場所もない処で1日一杯作業をして


こんな姿になってさらに分解作業が進むが
鬼瓦三蔵の様な船主が現れ自分が知ってる限りの知識で質問責めに遭い暑さがさらに増してくる。

幸いな事に機械には一切の感情はなく今起きてる事実だけを突き合わせ原因と対策をしてゆくだけなのだ。
一応この機械業界に半世紀以上いるのでどんな質問や少々怒っていても言い負ける事はない
いい負ける事は相手に屈する事になる場合もあるが
殆どすべての人は自分で気付くかどうかは別にして伝家の宝刀を持っている。
それは貴方とまったく同じ人生を生きて歩み通せる人は貴方以外には居ないからで
貴方だけではなく今を生きてる人はすべて伝家の宝刀を持っているのだ。


熱田神宮 草薙館の真剣

重さを確認する為に持てるがカッパワレないように鎖で繋いでいる。
これ以外も剣などが多数展示してるが写真撮影はダメでじっと椅子に腰掛けて見張ってるオヤジがいて
そのオヤジに真剣は重たいと言われるがさほど重くないですねと言ったら
「 真剣は人を切ると言う心の重さです 」と言われてしまった。

伝家の宝刀は鞘に納めて見えないからこそ価値があるので抜いたら上には上が居てそこで一巻の終わり
抜かないからこそ分からずに相手は恐れ敬う
相手がおとなしいなどと高を括って調子に乗ると返り討ちに遭うのは世の常で
常に誰であろうと伝家の宝刀を持っているので敬い畏怖の念をもって接するのが
いいかなと思うのだが

そいつは元気になったと言ったがまた来いと言って見送った。

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