小っさい男の秋です。

俺はほんと小っさい男だと実感している。
30年間実子のように思ってきた子の親が戻って来た 
その十数年振りの親子の対面を見てからは自分の人生を改めて見詰めているが
なぜか虚しいのだ。
数人の親代わりをしてきて こんな思いは何度か経験してきた筈なのにやっぱり歳なのだろうか

後ろをよく見える様にアクリル板の位置を入れ替えた。
そこに親子が一緒に車に乗って現れ娘が
「 おじさんこんなにして違反でないの 」と俺に聞く
父親は「 全長の一割以内だから違反ではないのさ 」とさもったらしく言う。
俺は俺が聞かれているのになぜ、お前が答えるんだとムッと来た。
誰が一体良かったのか 30年間日送りをし続けた奴が良かったのか
日送りをして貰っている事を子供達に報告し続けた別れた嫁さんが良かったのか
どっちにせ良い事なのだが。


秋は地方に出かける仕事が多く夜明け前に出ようと出発する。
牧岡台地から雲海に包まれた空知平野を夜明けに見下ろす。
この時期だなと思いちょっと回り道をしようと


38号線の廃校になって子供らの姿が消えた小学校に立ってる銀杏の木に寄って拾った。
もう誰も拾う子は居ないのか沢山落ちていた。 
近所のアンソニー・クインに似た住人に見つかってオラ~オラ~誰に断って拾ってるのだとミジカメ料を取られる前にと銀杏を沢山拾って来て
皮を剝いて軽く干しあがったらこんなに沢山あった。


翌日戻ったらお貰いボックスに大根が乗っかっていた。


中には型のいいガヤが大量に入っていた。
蝦夷メバルは煮付けでも刺身でもソイより美味い
早速捌いて一人で食った 食いきれないのであちこちに配る。
ここに居さいすれば誰か彼かが見守っていて呉れる事を実感する。
こうして小っさい男の日々が過ぎてゆく
 

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