華火

通り掛かりも何もない自己紹介など一切なしの例年の花火鑑賞会 
いつから始まり何時で終わるのかわからん呑み会も
かなり呑んでも顔に出る事は無い俺は花火も何がなんだかわからんうちに寝てしまい気付いたら朝だった。
銘々がトマトや野菜やツマミを持込んで割と健康的な呑み会も
あと何回こうして見る事が出来るのだろうかと言ったNさんの言葉が実感として迫って来てる
増毛の沢に内地から来て雪が降らない時期だけ移住して来る人の白樺樹液を呑んだせいか朝はスッキリ起きる事出来たし酒は楽しく大勢で呑むのが楽しい

昔原野二線極貧集落と神居岩極貧集落でどこかから拝借したリヤカーに足の悪い子を乗せて花火の見える処まで港に向かって歩くのが貧乏集落のクソガキ達の恒例の行事だった。
数十年後入ったキャバレーで集落出のK子に偶然逢った、すがり付いて泣く子はいま何処に
神居岩集落はいまはすっかり家もなくなり沢山あった地蔵さんも何処かに行ってしまい面影もない
僅かに残るのは道の西側に朽ち果てた家が一軒残るのみになった。
俺が思うにはバカスカ揚がる花火もいいが  
数千発揚がるらしい花火の中に10発でもいいので思いっ切り高く揚がり数十キロ先から
常の向こうの集落からでも見える華火があってもいい様な気がする。
どこかに車の無い人も
小さな窓からしか華火を見る事が出来ない人もいるような気がしてならない

花火もろくに見んで綺麗なネェチャン達と酒ばかり呑んでいて言うのもなんだが
関係者スマン

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