過程の話

俺はよく人を乗せる。
去年は石狩で段ボール紙に留萌と書いてあったので結構な年配を乗せ
「 俺は乞食ではない 」と元気そうだったのでポイと増毛駅に降ろした。

今回は乗せた時点でヨレヨレだったのと金を使い果たし三日間もロクに食っていないと言う。
三月の終わり頃に青森からフェリーで函館に着きビジネスホテルに泊まりながら住み込みの仕事を飛び込みで探したそうだが
俺でさえ怪しいと思うのだから普通なら断っても仕方ないと思う、
怪し過ぎたのか何処も断られて苫小牧から釧路、帯広と農家を中心に歩いて回ったそうだ。

空腹に耐えかねたよいよの手段はお寺で
お寺に逆お布施を頼むと
ここではそのような事はしてませんと戸を閉められる寺が多かったが
最高に嬉しかったのは待てますかと聞いてくれ、ご飯を炊いてくれたお寺があったり
仏壇に上がってる高そうなお菓子や千円程度のお金を貰ったらしい
今やトラックも会社の方針とかで一切乗せてはくれないそうで道の駅ではもっぱら普通の車に頼ったが
途中でパトカーに尋問され荷物を全部調べられ事が二回あったそうだ。
当然その後は相談に乗って呉れると普通は思うのだが住基カードを確認し
何に気を付けるのか「 気を付けて 」と言って終わりだったそうだ
途中では諦めて歩きに徹したが狩勝峠はシんでしまうと言われて親切な人が富良野の手前まで乗せてくれ
あとに島ノ下駅で寝て早朝に歩き出したそうだ。

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黄昏オヤジ自給自足 新信砂沢この道を歩くと各種山菜が二日食う分くらい売って稼げる。

過程の話をしよう
もし自称68歳のこのオヤジを放置していたなら腹減ったら何かを盗むしかないが
夏や秋なら畑のトマトやトウキビなどがあるが
この時期では難しい
店の物を盗れば履歴が有るとすれば即元の場所に戻る事になる。
そうならない為には顔隠してゴウトウしかないのだが

今の時代は何も聞かないで雇う所は 
あるとすればヤクザ関連会社の土方や露天商しかなく
それすら暴対法で浄化され消え去ろうとしてる。
本当にそれでいいのか知る限りではヤクザと言えども人の子であり
殆どのヤクザは食う為に何かしらの真っ当な仕事で働いている。
テレビなどは珍しい滅多にないからニュースで
それを掘下げる事もなく次から次と流し食い続けるのはある意味テレビはオオカミ少年だと思う。
物事には因果がありそこに至る原因を探り次回の参考にするのが修理屋の務め

一切語らん者を使う事や関わるのは普通の人は止めた方が良いと思うし
他にも手を出してやる方法は沢山ある。
俺が拳銃で撃たれてクタバル確率は年末宝くじ3等よりはるかに低い
頭もパッコ~ンと何かでブ打たかれる確率でさえ年賀状の3等よりも低い
その低い確率の為にどれほど人を疑い用心をして失ったものも多いのか
それに危険な状態なってもハイそうですかと言うほど俺は柔ではない
そんな奴にしか出来ない事が沢山あると思うのだが

いまは何でもかんでも浄化され田舎でさえ住みにくい世の中になってしまった。

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