未来は過去の延長線上にしかないと思ってる俺にはロクな事をしない奴にはロクな未来はないと
思ったが どうもそうでもないらしい
スズラン通りにある文房具屋に毎月支払に行くのだが
そこのスズラン通りの生き字引と思われる女店主は、待ってましたとばかりに、この本は面白いと毎回薦めるのだが
今回のお勧めは百田尚樹の「 永遠の0 」だった。
百田尚樹はどちらかと言うと見た目で嫌いで嫌いな作家の本に銭をわざわざ出すのもと思ったが
手に渡されてしまった。
その素早さは秋葉原の駅階段にいるテッシュ配りのキャピキャピオネエチャン並みなのである。
直感的に嫌いな相手の本をわざわざ銭を出して読むのは初めてと言っていい
最初読むうちにコイツは若いなと思って年を見ると俺より相当若い
やがてあれコイツは相当世の中に怒ってるなと感じた。
南雲長官や福留中将や辻正信などの扱い方には右寄りと思われる作家なのに おやっと思わせる部分が多い
辻正信に至っては参謀として戦争指導者として無謀な作戦を散々立てて数百万の将兵が餓死するなど補給もままならず犠牲にしてる。この補給をしっかり出来ないと言う事は地元民から奪い盗り賄う事になる。
本来なら部下の将校に見習って共に自決するべきなのだが
終戦後はどこをどうしたのか逃げて逃げまくって戦争責任を一切取っていないばかりか
ほとぼりが冷めた頃にノコノコと出て来て衆議院議員になっていかに自分は正しかったかと本まで書いてる。
特攻を企画し兵士にお前達だけには行かせないと言った菅原道大中将その後90すぎまで生きた。
永遠の0の中では軍神はどうして作られるかや戦争指導者の多くが作戦失敗しても その後の責任を取らないで済んだかが詳しく書いてあり
大本営の構造的問題と書いてある。一瞬は戦争反対論者かとも思えるが
その部分を直せば勝てたと言いたいのかもしれない
主人公の宮部久蔵とはほぼ正反対の人物が百田尚樹かと思われるし
終盤を読んでこの本は作り家が作った純愛ラブロマンスの本なのだと思った。
人は無い物ねだりをすると言う事がよく分かった。
百田尚樹はきっとモテない持ってない男なのだ、モテないからこその妄想があると思う。
純愛物語として★一つ
正月休みに読もうと買った本を夢中になりたった2日で読んでシマッタ
映画が公開されてるらしいが本を超える実写は無いので見る事はないだろう。