石狩川右岸

ひどい風と波でテトラが動く音で目が覚めた。

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車で堤防を走るのは車止めなどがあって意外と難しいが、その為にバイクで来たのだ
どこでも走破出来るバイク乗りの仁義としてたんなる車止めは突破するがバイクより弱い人が歩く遊歩道とサイクリングロードは横断はしても絶対に通らない
うんで障害を無視してズンズンと行くと  お~お~西洋の城かド~ッタラ城か霧の中から出現
増毛に住んでるとルート12は滅多に通らないし通ったとしても国道しか通らないので初めて目にした。
とりあえず今回は新しい施設は無視
霧で端が見えない大きな沼があった。
数人が投げ竿で釣りをしていて狙いは鯉でたまにニジマスが釣れるらしい

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今回の目的の一つに三日月湖を見る事とその導流堤を探す事なので砂利道をズイズイと進む
『 深夜沼の方角から口笛の吹く音が聞こえた 』とあるのは題名は忘れたが松本清張
書き出し3ページまでに誰かがブチコロされるのが松本清張
書き出し3ページまでに過去を背負った初老の男が未亡人の元に訪ねて来るのが森村誠一
タコ労働者や囚人によって開拓された霧の石狩平野も中々に怖い
 平野にポツンと木立が見えたら、そこは三日月湖の場合が多いのだが霧で三日月湖が探せない
この石狩川沿いの空知平野の初期の用水路建設や道路建設は多くのチ~が流れてる。
そんな事を思いながら走ると意外や意外と霧の中から次から次と大きな建物が現れる。
散歩してる爺様に聞くと病院との事 それがやたらビックリするほど大きいのだ。
さらに誰も走らんべと思った狭い堤防に次から次と車が来て病院に入ってゆく
爺様から話をゆっくり聞く事が出来なかった。
病院に裏口から入るのはなんと言うのか 人知れず裏口入院とでも言うのかなんかそれも恐い~

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火力発電所を裏から見る。
放水路に湯気が立っていてきっと大きな魚いると思うのだが
川水が多すぎて断念する。
下衆の勘繰りだが北電はいま赤字になって貰わなければ困るだろう。
一社独占で含み資産がガッポリあるだろう北電にとっては赤字になってくれて
蟻が十匹ありがとうさんなのだと思う。
赤字を盾に下請けの単価を下げる事が出来るし 電気料金も値上げ出来る。
とことん切り詰めて黒字が出ては原子炉稼働も出来んし値上げも出来ん 
さらに商人{アキンド}の下衆の勘繰りでは一度下がりに決まった単価は景気がどうなろうが元に戻る事は殆ど無い 
自然界でもどの世界でも強い者が勝ち 大きくなるがやがて、その大きさゆえに滅びるのは自然界も人間社会もたいして変わらんと思うが 問題はそのスパンの長さで自分がどの時期に生きてるかが大問題なのだと思う。

ある事で借金が出来て夜、車の部品作りの数物屋のバイトをした時に一個作る事に決まる単価をどうやって元請が値切るかを目にして
孫請けの朝から晩まで切削油代わりにプレス鋼板に塗る、菜種油で爪の中まで真っ黒にして働くオヤジの悲哀を肌で感じた事があった。
切削油を買う事がなかったオヤジは菜種油を内田橋周辺に集まるカマボコ屋から古い天ぷら油を回収して使っていたので工場も身体もカマボコの臭いがした。
趣味で作ったような図面が難しく、なんぼオシャカが出ようが元請には関係ない
「 オヤジ、コケにされたらイカン 」
と何も分からんクソ生意気な勢いだけのクソガキだった頃 その世話になったオヤジに言った。
一個作ると十数円の手間賃の夜のバイトは一年続いた。
オシャレな車の流れるようなワンポイント曲線に雨雫と一緒に孫請けのオヤジの汗と涙が流れてる。
オヤジやアニー本当にありがとうございました。

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美浦大橋の辺りに来てやっと天気が回復する。
橋を渡り右岸に出る。

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