財布に2千円しかないので途中郵便局により燃料費も入れてこれが無くなったら帰ろうと八千円を下ろす。
北海道は100キロ間に金融機関が無い所はざらなので頼りは郵便局 年金貰いながらの旅行者はよく利用するらしい。
局で居酒屋の場所を聞くが6時からの営業との事だった。
駅前に到着 左に曲がるとその居酒屋はあった。時間までに村を探索するがとにかく空き家だらけ以前は交通の要所で国道が交差してる為に旅籠が沢山あったらしい
現在は寂れているが900人以下の人口が僅かに増えてるらしい凄い事だ。
村に一軒の居酒屋では渓流魚の話や鹿との衝突が多すぎて二三日に一遍は鹿が道路に横たわっているとの事や
日曜日には村中で60キロほど離れた街まで買出しに行くので若者は誰も居なくなる話など沢山聞いた。
酒を二杯飲んで御通し3品で2000円なにか申し訳ないような金額だった。
朝焼けに車を運転したかったので9時までで終了し車の中で寝る。
車中泊は時間を有効に使える事とは別に
帰る家が無かった時を思い起こし今の生活のありがたさに感謝感謝を思い起こさせる。
山間を暫く走るとおお~こんな家発見 元旅籠との事 しかし一泊幾らくらいだったのか気になる。
増毛では信砂御料地から出て来る人達は猛吹雪で家に戻る事が出来ない日は道筋に泊めて貰う家が決まっていたとの事だった。
山また山のこの場所もやはり里に下りて来る人の緊急避難場所としての機能も有ったのではないだろうか その場合の料金体系が知りたい今度来る事があったら聞いてみたいと思った。
あちこち寄り道しながら朝8時に目的の国道の終点を見る。
途中 鹿横断に遭遇する事3回どいつもこいつも振向くが逃げる気配はまったく無しでカメラを持つがその時はさすがにいない
なぜか群れではなく牡鹿ばかりだった。日本海側と比べガタイも大きいし態度もデカいが
後ろ足を真近で見たらマイクタイソンの腕を思い出した、こんなのに蹴られたら鼻血だけではすまんべと思い除けるまで待つ
海に出ると定置網の船が戻るのが見えたので漁港を探し魚を見にいった。
クレーンで吊ってる40Aくらいのステンレスパイプで出来た 枠網がひん曲がっている。どれほどの魚を詰め込んだら、こんなに曲がるのかと獲れる魚の凄さが想像できるし上がるシャケの色が違う。
銀ピカのシャケはアザラシが食いつくのか爪を立てるのか分からんが
美味そうなシャケほど傷物が多い気がする。
いままで想像もしなかったがアザラシにはどんな舌が生えてるだ~
離れた場所に定置の親方と思われる80歳くらいの人が車に乗って作業を見ていたのでなんとなく話をした。
長い時間シャケをどんな基準で選別してるのか色々見てるので関係者と思ったのか
「 どこの浜から来た 」と聞かれる。
「 増毛からです 」と答える。
「 増毛か温かくていい処だな 」と言う
瞬時に相手のいい処を探すそんな所に浜で苦労した人らしい器量の大きさを感じる。
ここに揚がるシャケの美味さは日本一である事や今年は量が少ない事を色々説明してくれた。
風貌から大変な筆舌には表せられない苦労があって今現在があるのだろうと思うのだが
いまはテレビのミーハー1時間番組でどんな苦労も一時間で解決すると思って1時間で思うように行かなかったら、すぐ誰それが悪いと言う傾向があるのではないだろうか
それにしてもシャケの色が違う事と腹の回りがいかにも美味そうだった。帰りは魚屋に寄って見ようと思ったが無い ある訳ないか!
さらに海沿いをズンズンと南に下がった次の大きな町のスーパーで傷物シャケが一匹2980円だった高い気がするがどれほど美味いのか買いたかったが
予算オーバーと多すぎるので却下
町外れの丘に大きな建物発見 悠久の時間を感じる事が出来る博物館は大好きなのだ。季節外れか建物全体で3人 310円の有料コーナーは2時間ほど見たが誰も来ない