時間が出来ると台風 天気が続くと突発事情
バイクはいじり過ぎと部品が来ずにアウト
少し余裕が出来たのでふっとあの道はどこに続くのかと思ったら夜具一式車に積み込んだ。
悩みなど全く無いような生活なのだが まだ迷宮から完全に脱していない中での出発
朝から前も後ろも見渡す限り車は無い中で工事中の旗振りをすんなり通り越したが若い 10代と思われる茶髪ガングロネエチャンが旗降っていた。
ユータンしてネエチャンの前に車を止めドアを開けズンズンと柄の悪いオヤジが雪駄を履き股関節を目一杯開きながらおりゃ~おりゃ~と歩み寄る。
ネエチャンは後ずさりし、現場代人らしきオヤジが何事かと走って来た。
どの道車など来ないのでネエチャンに
「お~頑張ってるな ネエチャンは街道一可愛いから写真撮らせ 」
と言って写真を撮る。
「いや~ん 」と顔を隠す。
「 がんばれよ 」と声を掛けると
「 うん 」と言った。
こんな年端もいかん子が日焼け跡が残るわ 排気ガスは吸うわで旗振りは大変な仕事なのに、
なのに俺は何をクヨクヨグズグズ考えてるのか
人の狭間で生きるには相手を変える事は難しいが自分を変える事の方が簡単なのだ新規一転俺が変わるしかないとこの子を見ていて思った。
単純な俺はこの子の働く姿を見れた事で気持ちが変わった。
この子に感謝だね。
さらにズンズンと行きかう車も大したない道を進むと ここでは誰も入らんべとう言う寂れた店発見早速は入るが なぜか次から次と人が入って来る。
俺は冷たいそばを食った。
さらにズンズンと行くとなんやら恐ろしそうな お寺発見
無人で中に入るとなんと森村誠一の小説の舞台になった場所だった。
俺は松本清張は娯楽小説と思ってるが森村誠一はノンフィックションが多く社会派と思っているのだ。
人間は怖いさらに訪れた人の書置きノートがあるのだが 人気のまったくしない引取り手の無い骨壺が置いてある本堂の湿気た畳に座ってじっくり読むが これも結構怖い
大体なネトウヨだか何だか知らんがアホの集まりか 民族どったらコッタラ以前に人としてやったらイカンだろうと思ってチョット大目に賽銭箱に入れる。
さらにズンズンと寺より先に進もうとするが道を間違える。何度標識行っても道が分からん
ふもとの何で食ってるか分からん空の狭い集落まで戻り学童送迎用と思われる、バスを洗ってる温厚そうなミスター田舎オヤジに道を聞くが一言
「趣味でそこを通るのは止めた方がいい 」と言った。
ただ道がある事になってるので通るだけなのだ別に趣味では無いが
温厚そうなオヤジが言うのだからと霊でなかった礼を言って元のルートに戻る。
やがて思ったより大きな町に出た。
なんちゃらの鐘の音を聞きさらに先にオオ~これは寄らんとイカンと思い冷やかしに燻製卵とラム燻製を買い本日 目的の魚を見る。
なぜか山奥にウミガメが 古代カメにしてはやたら小さい 親亀の背中に子亀か~
陽も暮れかかったので居酒屋が一軒だけあるらしいと売店のネエチャンが言う村を目指し出発~