秋は各種集まりがあったり宴会があったりで結構忙しい
年になると酒に飲まれる事が多くなり
若い時のその場限りの乱闘とは違って性質が悪い事に気付いた。
年に一回の集まりの ほとんど冗談ばかりの宴会では
久しぶりに顔会わす連中は今度あったらなんて言って笑わせようかと思っている。
大人の集まりなので他人をエサにはしないので、
ほとんどが自虐ネタばかりで失敗をいかに面白く話し
その場の主導権を握ろうかと虎視眈眈と狙っている。
散々苦労を掛けられた若い衆がそばに居て一緒に笑ったりする時がある。
そんな時はそばに居る誰かが笑ってる若い衆に
『 お前が笑う場面でないょ 』
と優しくたしなめたりするが
最近はそんな気の利いた奴も少なくなった。
若い時は礼儀の知らない若い奴には一発ケリをなどとしたりするのが年食ったら
抑えるようになったのが災いしてるのか
『いいよいいよ笑っておくれ』と言いながら根に持つようになった。
そう言えば最近は時候の挨拶も遅れがちだなとか
缶コーヒーをおごっても気に入らないのかすぐ飲まんとか
若いお姉さまと話をしてるのに割り込んで来るとか
俺が食おうと思っているの先に食いやがった
俺は美味い物は最後に食う性格なのは知ってるだろうと
散々苦労掛けてるのになんだその態度はなどと
恩着せがましく色々セコク考える。
男は恩を売ってはイカンとか言いながらも色々考える。
ようは自分が一番でヨイショして貰わなければないのだ。
もともとセコイ性格なのとイジケ易いのと
こうなると思い込みの激しい性格とである。
自分でもどこかで切り替えなければと思いつつ
どこか誰も知らない所に旅に出なければない
まさかそのままどこかで野垂れシねとか思っていないべな、
真坂の坂は登ってみなけりゃ分からん、などと魔宮の迷路も最高潮に達してる。