時間Ⅱ

殆どの人は時間を売って買っている。
一日のうち8時間ほどの時間を売って給料か手間賃かを貰って今度は貰った銭を
自分が楽か便利になる為の時間に銭を払う
除雪機などはその最たる物で他っておけば春には雪は解けるのに何十万と言う銭を払う
雪を踏み固めてイタドリの枯れ木でも歩く処に挿しておけば何十万円分は自分の時間を自分の為に使う事が出来る。
さらに言えば除雪機は小は大を兼ねるが大は小を兼ねない
大き過ぎる除雪機は狭い処は入って行けないし小回りは効かないし危険が伴う
無駄な銭を使う事は自分の時間ももったいなく使う事にもなる。

余裕が出来た時間であらためて自分の為に使うと様々なものが見えて来て
それは壮大な宇宙の大スペクタクルが見えて来る
水槽に入れる為に浜に石を拾いにいくと丁度いい石は中々ないのだ
一番多いのが平たい石で角張った石が何十キロも川をコロコロと転がって来る時に角が削れて丸くなり
やがて川底に止まってる時に上を小さな石が通り表面を削っていくのだと思う
表面がいい塩梅に平らになった石はベルヌーイの定理によって川底から持ち上がりさらに下流にと旅立っていく
知らんけど
さらに何千年か何万年と時は過ぎて海へ着き浜辺で俺に拾われてしまった。


この石と俺とは同じ時間の単位ではない様に
銭のある人とその日暮らしの俺との時間の単位や価格も違うが
それは人が勝手に決めた単位であって俺の単位ではない
アンデスの高地では何時間も瓦礫の山道を歩いている水を運ぶ人達もいると言う
水を汲む為だけに何時間も使うのが不幸や不便と思うのはちょっと違うと思うのだ
便利になる為には銭を得る為に都会か何処かで働き自分の時間を売らなくてはいけないのだ
それは地球誕生悠久の時間から見たら人間が最近勝手に作った時間単位で
幸せを時間や銭で測る事は出来ない
その幸せ時間は自分自身が決めて行くもので他の人に言われるのは大きなお世話なのだ。

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