増毛エビ地酒祭りはおかげで弁天市場は黒字で終わり、その後も来町者が「今日は何かあるのですか?」と聞くほど観光客が来る。
おかげ様で月末ギリギリで町税も納める事が出来た。
最近は自転車操業どころか船外機操業で動くのを止めると流されて生きて元の場所に戻る事すら難しい
財務悪化の一番の理由は弁天市場にあり収支はまだ取れていないが今年に入ってラーメン屋が毎日営業が出来るようになって明るさが見えている。
現在も高円寺から来た奴や隣町から来たオネエチャンやハマから来た、お姉さんなどの
苦労人の駆込み寺状態になってるが
それはそれでいいと思う。
ハマから来たお姉さんは都会のお姉さんで駄菓子屋の留守番をやって貰ってるが苦労の分だけ愛想もよく売上も好調
隣町から来たきゃぴきゃぴのオネエチャンは苦労を顔出さない、ほんといい子で山菜を採ってきて売っている。
この子は一日16時間働き一週間まったく休まない 休めないのだ。
ここには部屋も沢山ありすぐに雨露をしのぐ事が出来る。
思い起こすと2年前のクソ寒い冬に札幌の姉妹が孤立死した。
具合悪い中でも働こうとする、その気力があるなら 俺なら何とか出来たと思っている。
実際はかなり難しい事なのかもしれないが 俺には出来ると思い込んでいる
姉妹の出身地の赤平は暑寒の山を越えたすぐそばの街なので今でも悔しさがある。
ここ弁天市場でいま稼いでやっと何とか食っていってる連中は日々食い繋ぐ事で困ってる奴の希望の星なるのだと思っている。
大雪で屋根が壊れて多少雨漏りはするが まだ部屋は空いているし、その日食う分だけは出来る。ここ増毛はそんな町
本業と言えば毎日がゲーム状態 あっちを直せばこっちもダメを繰り返し
ロァーケースがぶっ飛ぶほどなのでエンジンの衝撃の大きさは測りしれない物があったのだといまさらながら思っている。
しばらくああ~でもないこう~でもないと想像して確認作業に追われるだろう。
脚立の上での作業なので太陽に近いせいか熱い頭がクラクラする。
先日140馬力のエンジンのトップカバーをはぐったら中に子鯖が干からびていた。
鳥が中に食い物を隠して置いたのかと軽く考えていた。
その後に今年初めての係留してからエンジンのカバーをなんとなくはぐったら~たった10日ほどの間に同じエンジンに今度は鳥の巣が出来ていた。
船外機にはいわゆる紙のエァークリーナーは無いので鳥の巣の細かいゴミは
そのまま跡形も無くなるほどエンジンに吸い込まれてバードストライクになってエンジンはアウトになっていたろうと思う。
昔エンジンの吸気音を耳で聞いていて そのまま吸い込まれて青タンになった奴がいたほどエンジンの吸い込み能力は凄いので吸気口には冗談でも手を当ててはいけない
修理屋には二通りのタイプがいて故障を直す奴と故障をさせないようにするタイプがいる。
どっちもダメな奴は沢山いるが、どちらも抜きんでた奴は稀にみる奴で お目に掛かった記憶は少ない
故障を直すタイプは出たとこ勝負に強く感も鋭いが行き当たりバッタリタイプで老後もバッタリタイプ
一方故障を未然に防ぐタイプは心配性だが整理整頓も出来工具箱も綺麗で銭を残すタイプ
お医者さんで言えば外科タイプと内科タイプだろか
クソ熱いと言えば一度は商売を抜きでゆっくり一緒に呑んでみたいと思った T社のYさんがクソ寒い北海道からクソ熱そうな大阪に転勤になった。
俺の商売としての原点は大阪にあり商売をしたいと思うなら一度は大阪に行けが俺の口癖でもある。
Yさんは商売を抜きで人しての華と感性がある人なので今頃ドップリと大阪にハマっている事だと思うが
いつかまたお逢い出来る日を楽しみしにしてます。
山は大雪 身体は大切