闇金方式複利成長戦略の限界


ヤマハOEMの除雪機をベルト交換した けっこう面倒
家庭用除雪機は栗山にあった石狩造機が最初に作り始めて次はヤマハがアメリカからTOROを輸入して販売を始めた。
TOROは日本では考えられない作りでモンキーとハンマーがあれば殆ど直るのではないかと言う作りでビックリした。
それは国土の広いアメリカでは修理は基本自分でやる事を想定した事を思えば理にかなっていた。

その後ヤマハは自社で作る事になり雪国の二輪販売店の冬の裏作として資金繰りに貢献したが
ホンダも加わり一大市場と成長するが
何を思ったのか二輪ルート以外の量販店にも各メーカーが卸す様になり現在に至る。
俺は思うがヤマハの中古部品はあまり売れない 売れないと言う事は壊れないのだ。
ヤマハの技術なら量販店で売らないでも充分売れると思うのだが
ホームセンターで売る事は資金力や訴求効果でドンドン売れるが
その代わりに二輪販売店は売上は落ちて冬の仕事を奪い後継者を奪い
全体的には二輪販売店は減少の一途を辿るに至り
現在は石狩から稚内までおよそ300キロ間に自転車がパンクしたら直す処は数軒しかない
だが除雪機は壊れても誰も命の危険などないから自分で治す者が現れるのは必然なのだ。
まった規格部品の集合体の除雪機はどうにかなって動いてしまうのだ。

生産終了して35年ほどなり部品が無いので他のキャブを付けるがいたって快調

量販店に降ろす事で田舎の二輪販売店が息子に次がせる事も出来ずに閉店終業してしまうが
メーカーが今までメーカーを育てた販売店を守る気構えがあるなら
多少の総台数は減ったかも知れんが夏冬通しでメーカーの為に稼ぐ販売店がこれほど減る事はなかったろうと思う。

「 クッソ~なんであのガキより俺が後ろなのだ~」と販売店同士を競わせる為に
年に一回北海道中から傘下の販売店を200社ほど集め売上順から前列右に並ばせた。
それは前年対比何パーセントの成長をする設定で
その差はアデ~レでさえ驚く複利で毎年毎年成長する事を求められる。
いま販売台数が100台を2パーセントの毎年成長するなら
翌年は102台5年後には111台を売る事になるが
そんな事は絶対出来ないなぜなら平均20パーセントのロストユーザーが居るからなのだ。
それでもバカの一つ覚えの様に成長率をいい 結果は量販店に頼み
既存販売店を殲滅してゆく
販売店は販売店で なら売ってもろくに儲けが無いなら修理で稼ぐのが当たり前で
歳食ったユーザーが居たら
「 旦那~今更買換えても使い方が慣れる前にアッタラコッタラ~ 」
と修理売上に走り買換えを進める事はなくなってしまった。
まったく卵が先かニワトリが先か状態になるが
メーカー自身が生んだ卵を卵焼きにして喰ってしまったのだ。

冬は解体中古部品業となってるが機械は余程の使い方をしない限り壊れる処はほぼ決まっている。
なので部品取りに持っていても残骸はほぼ同じ物が次々と残ってしまう。
これらはまとめてスクラップにするのだが
個々に外し売りに出す事は他者がやっている中古部品価格の暴落を招いてしまうのと外す手間と発送手間代にもならないのだ。
自分では業者間の付合いはマメにやって来たと思うので
閉店する店から次から次へと持ち込まれるのだ。
まった雪国の二輪販売店の苦しさもよくわかるので言い値で買い取る事が多く決算をするとナンノコッチャとなってしまう事が多いのだ。

メーカーは成長成長と言って卵を産みだしても卵焼きにして喰ってしまっては成長などありません
闇金の様に複利で成長重視する消費文明は無理があり終わったのだ船と違い壊れても陸地の除雪機は今ある物を大事にする事も大事と思う。
健康でありさせすればどうなっても生き残るれるのも末端枝葉の強みなのだ。

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