見えない敵 見える隣人

二十代前半でバブルとまではいかんが小さな泡を経験した。
儲けてUP10コンバーチブルを乗りコンテッサクーペを乗りデボネアを乗ってと思い出しても恥ずかしいほどデカい態度だった
それも数年で没落をしたが再度小さな泡を経験しまた没落しと数回繰り返して現在に至るが
いまは食って行く為の殆どを一度も顔を見る事も声を聞く事もない海外も含めてネットに頼っている。
少し前までは考えられない事なのだが
この顔の見えないネット社会は一人から一円を集めても国内だけですぐ一億円になる。
一度も顔を見る事も声を聞く事もない相手は上手く行ってる時はいいがチョット躓くと
たちまち顔の見えない敵となって表れる。
この見えない敵の本当の怖さは
「 幽霊の正体見たり枯れ尾花 」
などと言うレベルではないそれは自分の中に敵の実体を越えて何倍にも増幅させ熟成せて自分自身が自分の中に作りだす。
その為に過剰防衛になり一度も会った事もない敵を過剰に攻めては反撃をされるを繰り返さる。
まだネットが一般に普及されて日が浅いが多くの人達はこの恐ろしいネット社会にメンタルが破壊されていっている。
ネットは単なる商売上の流通伝票の紙程度に考える必要がありそこになんの人格も感情も持ち込まない事で
揉め事は必要経費、金で解決する必要があるなどと思い始めている。
が~なのだ取引相手も人間だと思う処にどうしても感情が入ってしまいメンタルがズタズタになり泥沼にハマりそうな時がある。
そんな時は顔が見える土日のラーメン屋は大きな救いとなっている。
土日の固定客は日に何度も現れる南隣ババァ様と北一軒隣の漁師のオヤジだが
お湯がまだ沸かないうちから来てラ~メンだビールだと言ってくる。
オラ~ガンでもう駄目だ~と喧嘩大好きゴンボホリオヤジまでやって来る。
さらに地方から泊りがけで来て呉れる。
3時までやって後は宴会に突入するが儲けなど度返しでこの顔の見える隣人を持つ事がネットが普及してシマッタこれからは大事だと思うのだが
隣人は選ぶ事は出来ない面倒臭いオヤジも居れば同じ意見の者も居る
よほどの事が無い限り誰も排除する事もなく
仲良しクラブとは違う様々な考え方や職業を持つ人達が集まる自分の村を持つ事がこれからは益々大事になってゆくだろうと思うこの頃なのだ。

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