除雪機とコロナ

あるメーカーから除雪機のプロトタイプを貰って使った時があった。
それをあ~でもないこうでもないと報告をすると真冬に内地から夏靴履いた若い子が当時は似た様な年齢だった思うが道北までレンタカーを借りて何度も来た。
その結果を本社に持って帰り対策部品を作って送って来る。
そうして数時間使うと壊れる除雪機が一日使える様になってゆく
それを何度も繰り返しやっと半年使える様になってくる。

使用中もエンジン回りがプラス温度になる事が無い地方は逆に凍結の心配は無く
マイナス5度や10度などと半端な温度は周辺機器の使用中の温度がプラスになり溶けた雪がありとあらゆる隙間から浸み込み使用していない時間帯に凍結してしまう。
除雪機は言ってみれば車のボンネットを外して吹雪の中を走ってるのと何もかわらん
さらに使う側の問題が起きて来る 暖かい家から出て除雪する為に暖機運転などやって呉れる人などいない
それはマイナス温度の空気を吸い込みガソリンと15対1で混合する事になるが
冷たい空気に合わせると暖まった時にエンジンの不都合が起きる。それを一つのキャブで調整を自動で行っていく様に改良していく
部品番号の末番に01とか02とか付いてるのは改良型を表す場合が多い これにはもっと複雑な意味もあるが・・・・・
小さな機械ではあるが皆んなの苦労がぎっしり詰まっているのだ。


何度もの改良で完成された最終型PZのエンジンを現場で降ろし修理する。

ここに販売する側の人間の利益や思惑が入って折角良い物が出来たのに大した必要で無い見た目とインパクト重視の構造が入って来ると只々現場泣かせの機械が出来て来る。
同じ機械同じシリアルNOで何も変わらないでもジッと何年も見て来ると気付いて来る事があり
これはこう使っていけないと気付く事があり なんで今まで気付かなかったのだと言う事は結構ある。
それは単純な事ほどそう思う事が多い様な気がしてならない
まったく同じ機械を使って最初はあんなに壊れたのに今は快調に動いて使っていると言う場合は
それは気付かない内にオイルや周辺機器の性能アップや使用する側や点検する側の技術の向上があり常に動いているのだ。

技術者になりたかったと言う夢は果たせなかったが
いい物を作る それは一時沢山売れるがやがて飽和状態になる。
故障が少なく寿命が延びる結果は買替年数が伸びる部品も売れない修理業者は仕事があぶれる。
メーカーの中でも営業側は素人が喜びそうな目先の変わった物を競争して作り
それは往々にして失敗に終わる事が多くなるが
その機種のダメな部分を改良するを繰り返してゆくが大きな流れを見ると回帰現象が起きている。
現象が起きてから対策を考えるそこにタイムラグが生じるが
それすら見越すのは技術者でその手法は作っては壊すを日々タメ息を付きながらコツコツと技術者と現場は繰り返して来た。

コロナを解決から遠避けている諸悪の根源は技術者や現場の邪魔をする。
ド素人の票狙いで口出す政治家だと思う。
どいつもこいつも顔が卑しい。

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