船主列伝

朝起きたら幅3.6メーター高さ4メーター以上の船がド~デンとあった
電線がある為にクレーンは使えずトレーラーも使わず
この先500メーターの港から難所をくぐり抜けて一晩でどうやって運ばれたのかは それはランクルとレバーブロックを使い船主によって思いも掛けない方法で運ばれたが真似されたら困るので内緒だが
皆が無茶だと言う この船を別荘替わり使う計画はここの土地を買って貰ってから着々と一年練って自分で船台の制作から実行され成功した。

これほど大きい船はエンジンだけでも1千万を軽く超えて
毎年軽自動車新車か100馬力程度の船外機を買える位の維持費をケチると対岸のロシアに流れ着く事になる。
乗り物は空飛ぶ物以外は自転車を始め殆ど売って来たが
船まで持つ人は何かに付けてスケールが違う 一番にきれい好きが多く何らかの事情で放置された以外は汚い船を見る事は少ない
さらに手先が器用で真面目にコツコツやる人が多い
ボートを一度でも買って貰ったらその付合いはボートが無くなろうが金銭のやり取りが無くなろうが付き合う事が多く
物は始まりの切っ掛けでしかない
そして付き合ううちに知るのはガキの頃は何かに付けて問題児が多い事だ。
高校にはホンダのS600で通っただのCB750K0に乗って通ったなどもいる。給料が3万程度の時代にだが
中には派手こそ命 義理と人情を看板にしてる業界のご子息もいたが、
その他多くはアルバイトして単車や車を買った者が多く 働けば子供でも暮らして行けた時代に育った人たちが現在のボートユーザーに多い
現在はどうしてるかわからんが高校の夏休み中 毎日一台解体する度に幾らと貰う廃車の車を機械で解体してカワサキバイソンの中古を買った子はその後三沢のジェットパイロットになった。
何が今と違うのかわからんが確実に言える事は暑いだの、寒いだの、あれが無い、これが無いと人間の劣化が始まっている。

酔うとアイマイミー、アイマイミーとガキの頃は一人で生きて行くしかなかった言う目の奥に悲しみの灯が見える船主はただの酔っ払いではなかったのである。

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