鴨ネギ

ほんと忙しい 
その一番の理由は売りたいと全然知らない人からも連絡が来る為に売りたいと言う船の見積もりで地方に走る事が多いのだ。
売りたいと言う人が表れる時に不思議な事に一定の時期と流れがあり 
なにか太陽の黒点と関係があるのかと思うほど誰かが売りたいと言い始めると続く
この業界ではかなりの数の船を売っても来たが 買っても来た。
そこで感じた事はどんな場合も通用すると思うので残り少ない俺の戯言と思うがここで

親の稼業を全否定する者で現在 大金を持っている者は鴨がネギを背負っているように見えるのだ。
それはどんな稼業でもドロボウ稼業だろうがヤクザ稼業だろうが大社長稼業でも変らないだろうと思う。  その親の稼業でメシを食わして貰い学校にも行かせて貰い 育てられた事はほぼ間違えないのだ。
見ようとする者には見え 聞こうとする者には聞こえる。
一番傍にいてその親の苦労を全否定する者は何も見ていないに等しいし これからも何もみえる事はないだろう。  それでも元気のある者で一時的に金を持ってるのは逆起電流現象の様な気がしてならない
それは金を持ってる時から没落するまでの時間が短いのだ。
もう何度も没落ゆえに手放す事になったそんな船を買って来た。
船を最初に買って貰う時の商談で言葉の端々に親を否定する者は手放す時も早いだろうと感じる事が多いし その通りになる事が多い
物が動く時にすべてとは言わんが利益が発生する 親を否定する者は鴨がネギを背負っているように見えるのだ。
時節の見切りが出来ない 決断が出来ない者は損を上乗せする事になってゆく
鴨ネギにならないように親の生まれた土地を見てそこに素足で立つ事を薦める。


遥か向こうに見えるのは三頭山連山か
あまりいい取引にはならなかった早く帰ろう 
もう大した食いたい物もない銭もたいした要らない年寄にとっていい取引とは銭の過多ではない
気持ちよく終わるかどうかなのだ。

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