特命女子

お盆が終わった。
クソ熱い お盆が来ると、笑わない女の子を思い出す。
その子は母親と暮らす子で下に小さな男の子が一人いた。 

大昔 中川区包里に数年住んでいて 歩いて数分ほどの戸田支所のそばに「恥ずかしながら帰ってまえりました 」と言った横井正一さんの家があった。
田んぼばかりの所に工業関連の数物屋の零細事業所や流れの鉄工職人が住む安アパートが出来つつあった場所で軽自動車がやっと通れる 田ぼに合わせた曲がりくねった道でユータンをしようと思うと農家の庭先しかないような余所者には住みずらい場所だった。

戸田の名鉄だったか国鉄だったか忘れたが戸田駅前 大通りと言うには狭い、俺のUP20コンバーチブルがやっとすれ違えるような道だった。
そこを真っ直ぐ北に向かうと通りの左側に歯医者さんがあった。
院長先生は確か磯貝アキ先生といい法務局関連の仕事もしていて大変な言葉では いい尽くせないお世話になった。

7~8年前に包里を訪ねたが、故意に消し去ったかのように高架橋が出来てまったく面影がない
ここでは余所者が訪ねても答える人はいない
こないだこの子 笑わない子にそっくりの子を見た。
いつかいきさつを差し障りのない小説か物語として書いてみたい衝動に駆られている。 

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