何時

よいよ最初の目的地に近づいた 朝早く着きすぎ店は開いていなかった。
ブラブラして開くのを待つ 

てんこ盛り さ~食うぞ~ウチダザリガニ


たらふく食った 近所のアイヌの人達の話など健康そうなお姉さんと楽しく 
お話ししながらやや40分以上掛かった。
一人で食うには量が多いので数人で行って他の物もワカサギの天麩羅やニジマスなどを注文して食うのがいいと思う。
味はシャコか花咲カニに似ている。
下手な冷凍シャコや冷凍のカニを食うならこちらの方が味は濃く遥かに美味い
伊勢湾でもシャコは獲れるが北海道のシャコは倉庫くらいの大きさがある。

場所は阿寒湖の遊覧船乗り場100メーターほど東の釣り堀屋さんで店の名前は食い気で確認し忘れたが
ウチダザリガニを食わして呉れる処と聞くとすぐわかる。
竿も貸してくれさらに釣ったニジマスは食わしてくれる。
中に入ると簡素な造りで食堂かなとチョット思うが 
俺は歯は丈夫なので歯で割って食ったり手掴みで殻がアチコチに飛び散るので 
このシンプルな店がいい事がわかった。
食い物は手づかみで食らうと美味しさが倍増するのだ。

二風谷コタンから始まりポロトコタンと回り混沌とした現代を商人(あきんど)として生きる方法が見え始めている。

坂を登り切った左側の店に入る。
早朝で客は俺一人 おばちゃんからグイ呑みとシャツを買う。
ここはアイヌの血統をひいた者だけが店を出す事が許される。
各地のアイヌコタンをみる度に逃げようのない血統を引いた者達の生き様を少しでも見たい知りたいと
思い続けてる。
北海道旧土人保護法と言うメチャクチャな法律によって土地に住む権利や物の搾取と差別を明治32年から平成9年まで続けてきた歴史があり
その中でも逞しく生きる様が凄いのだ。

現代の資本主義の原型は弥生人≒渡来人によって持ち込まれ様々な方法で狩猟民族の縄文人を北と南に分断し占拠して来た。
その方法は保存の効く穀物を使う。
縄文系は狩猟を生業としていて獲った獲物は保存が出来ない為に皆で分けるのが習慣となっている為にその日暮しが身に付いてる。
山にゆけばその日はダメでも明日は何とかなると言う楽天的な性格なのだ。

「 おらおら縄文家ょ~種籾まで食っちまったなら種籾貸してやってもいいぞ~ 」
「 弥生様~ 」
秋になって
「 おらおら縄文家ょ~返す量が違うんでね~か~ 」
「 一粒から600粒が出来るんだぞ~可哀想だから8は縁起がいい数字だべ~8粒はやるが残り592粒はよこさんかい~ 」
となって資本家と労働者に分かれた。
現代に至ってもアイヌの人達に銀行がすんなり融資をするとは考えづらいので
ここに並ぶ店店は木を手で彫り売れたら次を造りやがて1個売れたら食い扶持を節約して2個商品を仕入れと少しづつ在庫を並べていったと思うのだ。
俺が思うには最初に弥生人に種籾を借りたのが間違いだと思うのだ。
小商いは身の丈に合わせた無借金経営が基本で俺もっと早くわかっていたならと思う。
アイヌの人達はすべての物に神が宿るとするが弥生や資本家は神は一つとして崇める。
その手法を商いに利用し支配を続けさらなる格差を生み続ける事になってゆく

ア~メン 払いたまえ~救い玉枝~ いま何時なんじ信じる者は救われる~

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