御法度

画像は本文に関係ないが航空機のエンジンは芸術と言っていいほど綺麗だ。
爪の先まで油で真っ黒にして作った人や関わった人に逢ってみたい

船外機のエンジンを始動した数分だけプロペラの真ん中の排気口からオイルらしき物が海面に浮いてくる。
2~3分程で浮いてこなくなるのだが他に同じエンジンが何台もあるが同じ状態は見た事がない
船主さんに聞くと10時間ほどでオイルが0,5リッターほど減るとの事
なんぼドライサンプのエンジンでも海上で正確なオイルの量を測るのは難しい
さらに船外機の場合はチルト角度でオイルタンクは傾くので前回と同じだけ正確に傾ける事も難しい
なので0,5が正確な数字かは自分で確認をしなければならないが10時間は乗っていられない
この場合はあらゆる事を想像しなければならない布団に入って寝ても寝返りしながら考える。
大概は夜考える事はロクな事を考えないで遥かロシアまで流されトドにもて遊ばれる夢まで見る羽目になりかねないのだが考えてしまう。

オイルタンクに損傷がある場合はエンジンを始動しようがどうしようが立っていれば始動しないでもオイルは漏ってくる。
他の場所もエンジンの構造上 始動しなくても漏ってくる。
分からんこの場合はすぐバラスとよけい分からんくなるので、ここ数日マニュアルを見ては考え込んでパーツリストを見ては考え込んで作戦を練っている。
船主さんは自分で何でもバラしたがる性格で修理履歴が途切れているかもしれない この場合は蓋をされると何がなんだか内容が分からんくなる。

修理屋という職業は治りましたと蓋をしてしまう商売なのでお客さんはせいぜい交換した部品の確認程度しか出来ない
それゆえに修理屋は信用が無ければ成り立たない職業といっていい
余分なお金は掛けない交換した物は取っておくなど決め事をしっかり決めておかないと誘惑に負ける。
あと少しで完成などと思った時に何万もする部品を床に落としパッ~カン~と割れたりしたひにゃ~数日の苦労も水の泡どころかマイナスなどもあるのだ。
殆どの作業はこの部品を交換は何時間と決まっている。
その作業時間で終わらない場合は自分の力量不足という事になるので、まったく見当違いでバラした場合はどこにも失点回復は出来ない
さらにメシ食いながら屁をコキながら寝ながら考える時間は作業時間には換算されない
屁をこきながら考える時間が労賃に換算されるのはデザイナーと呼ばれる職業くらいでないだろうか
失敗こいた そんな日には大嫌いな納豆をご飯に掛けてそれだけで晩飯を終わるのだ。

何かを目指して思案して長年の修行して努力して組み立って成し遂げるのは もの凄く難しい、
だがこれだけはしないと決めるのは何かを成し遂げるよりは易しいと思う。
それゆえにロクデナシ軍団ほど御法度を定める。
自分で制御出来ないかもしれないと、少しでも思った物には手を出すな
薬物などは試しもヘッタクリも無い 
俺は思うのだが危険と言われてる物に手を出していつでも止める事が出来ると思ってる奴は
それは自分の今までの人生を振りかえると分かるだろう。
そんな根性があったなら今とまったく違った 幸せな人生があったはずだと
不始末が自分だけで終わらない薬物と原発はパンドラの箱で理屈抜きで開けてはいけない

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