早春賦

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10人分のラーメンスープ
中には1070円分の食材が入っている。
一食当たり107円になり絶えず火を通す為に作った日から2日後には廃棄しないとない
実際は60人分と大量に作る為に廃棄はかなりのロスになり保存の効く既成のスープを買うのも手だが
それはそれで苦労がある。
俺は10食単位で作る事が出来ないかと日々奮闘してるのだが これまた同じ事をやってるのだが
当たり外れが多い 大量に作るとこの当たり外れが少なくなるのだが 
これに麺、チャーシュー、シナチクなど入り材料原価は240円になる
他に固定費のガス代や店舗設備償却費が入りあまり儲かる物ではないが面白いのだ

自分では一番大事な片付けると言う事が全く出来ないので
誰かにさせる事になるのだが 
機械と違いどうしても言葉では伝えきれない事がある。
それをどうして伝えるかは
教える能力が無いと言ってるのだから習う方は盗んで覚えるしかないのだ
そこに覚える方の能力と器が必要と言う事になる。
もし人のやり方を盗もうと思うなら親分の言う事に
横に振る首など持ってる奴は振ったその時点でアウトで
一番困る奴は能力が無いのに野心のある奴が一番困りそんな奴もアウトなのである。
大体がラーメン屋をやろうなどと言う奴はそれなりの苦労と修羅場をくぐった奴の最後の城なので
そこにチャラチャラった奴は要らない
ラーメンは腹減らした奴に安く栄養のある物を考えたのが最初だと信じてる
最低賃金より高いラーメンしか出来ない奴はサッサと辞めちまえ

鹿肉をまた大量に頂いたので今度は薄皮をハギ下処理をしっかりして
塩麹に付けて軽く焼いて食ってみた
麹と一緒に焼いたので表面は焦げてるが
雪深い山野を走るモノの味がする 美味い美味い
この方法を教えて貰ったKさんは思うだけでも恐ろしい白魔の山奥箸別パイロット牧場でスノーモービルも無い時代に牛と熊と暮らしたと言う 
雪の恐ろしさは言葉ではなんぼ言ってもわからない経験した者にしかわからないだろう。

雪の中で一番に咲くエゾリュウキンカを待ちわびる、
この後からブ殴っても簡単にはいかないだろうオヤジの
口から出る言葉には春を待つ者達の一つの早春の抒情詩のように語られる。
ここには厳しい道北ならではのそんな人達の暮らしがある
そんな話を聞きながら残りを暮らせたら最高の締めくくりではないのか

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今度はじっくりと集まる人のそんなラーメン小屋を作ろうかと
自分で作るより安い北都物産上芦別に
なんなんだろう木材会社はどこもじっくりと育てるものなのか独特の雰囲気があり好きなのだ。
小屋に目がくらんだ俺に金など溜まる訳がないかと諦めた。
明日は明日の風が吹く

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