人は生きてる限りミスをする。
一度折った骨は丈夫になると言う。
エラーレジスタンス&エラートレランス
ガキの頃 うまく発音が出来なかったし読み書きも出来なかった。
極貧家族が住む家には勉強が出来たらしい兄貴が どん底家族の期待を集めて漢字の本を読んでいた。
そんな家に言葉も上手くしゃべれないで説明が出来ないと暴れる出来の悪い次男坊の居場所は無かった。
バカで乱暴者には学校にも当然居場所は無かったが、
救いはセコかった事で有楽トンネル付近の歓楽街で酒の空き瓶を集めて西田雑品屋に売りに行ったりして開運町界隈の地回りに可愛がられた。
稼ぎがない時は近所の川や山に行って遊び神居岩まで遠征した。
神居岩の農家から出来の悪い小さなジャガイモをポケット一杯貰って持ち帰るとそれは極貧家族の食糧になった。
勉強が出来たらしい兄貴には、それが面白くなかったのだと後で気づく
出自がいかったらしい親も言葉もよくしゃべらん我が子からイモや銭を貰う事は自分の不甲斐なさを突き付けられているように感じたのかもしれない
居場所は家の中にもなかった。
口減らしのお別れの日が近づきミカン箱に色紙を貼って作った、一歳年下の妹の仏壇に添える花を取りに留萌川の野原に行き、その野原で紫色の花に囲まれて寝ころび、秋の空を眺めた時にふっとクタバって見たくなった。
家族は泣いてくれるのだろうかと
愛ってどんな形をしてるのか、どんな色をしてるのか今もわからない
東京にいる母親や兄弟と別れて暮らしたと言う矢巾町の子は先生に感謝してると言ったらしい
どうして列車だったのか
毎日通りすがるだけのニュースで
検証もせずに先生と学校ばかりを叩く事は二人目の精神欠落者の犠牲者を出しかねない
いつもクタバリ志向があったが稼ぎを仕送りをしなければなかった俺はふっとそう思った。