一節聞かしたろう~

目の目で16トンほどある漁船が操業を前にして突然沈んだ。
漁師にとっては本社ビルと営業所が一緒に無くなったようなものだ。
たまたま増毛に来ていたクレーン船から聞き覚えのあるオペレーターの声とフーカーの息継ぎの音が聞こえる。
重量は水も含んで優に200トンは超えるだろう 物が大き過ぎる一点吊の作業は夜になり作業の中止になった。
船のさらに沈船なら一点吊がどれほど難しく危険な作業かは嫌というほど経験してるので 扱う船は小さいがもう数年せざるをえないので いつかはその日が来るかも知れない 我が身に起こる事はすべて我に責任があると覚悟だけはしてる。
船頭さんは寝れてるのだろうか
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ほとんどの場合は成功者の口から出る話だけや励ましだけなどは酒のツマミにもならない
虚しく聞くに堪えないものがほとんどなのだ黙って財布置いていけ。

浜通りにハハと呼ばれる女性がいる。いつも明るく抜けた前歯一本に手を添えて馬鹿笑いをしながら 弁天の前を日に何度も手を大きく振りながら北に南にと走ってゆく 大変な苦労をして毎日三つもの仕事を掛け持ちしながら暮らしてる。「そうなのさ大変なんだ~」と笑い飛ばす
何を言われようがどう思われようが、ここ増毛に居れさえすれば日々なんとか暮らせる。
ここ増毛はそんな町なのだ。
『お~い ハハ~袋菓子持ってカラオケに行くぞ~ 』

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