恩義

今の世の中は便利過ぎて物凄くつまらない世の中なのだと思う。
自分の手で何かを一から掛かり完結させる事はほとんど出来ない世の中になった。
せいぜい出来る事は日干し煉瓦を作るくらいのもので 後は逢った事も無い見知らぬ人達が作った電気や工具が必要になり その人達の苦労の上に現代が成り立っている。
見知らぬ貴方は誰であろうが必要な人なのだ。
その目に見えないモノや人の繋がりで微妙なバランスを取りながら生きてる。
それを忘れた一面しか見れない高慢な人達が現在の混乱を作りだし行き付く先は弱い者から順に犠牲になる。

広島平和記念館

とことん腹を空かすと物の有難味が分かり人の有難味もわかる。
腹をすかした家族の為に尾白利加字国領から竜西に出て仁奈良山道を通り増毛御料を通り舎熊浜に出てニシンと交換したらしい
何を背負って来たかは箕に掛けた状態の脱穀前のソバではないかと言う説がある。
羆の巣の竜西までの急な薮道を背負える範囲のソバもせいぜい脱穀前の20キロ程度が限度だと思うが
20キロプラス3日分の労力との交換は等価交換にはならなかっただろうと思う。
もし満足のいく交換になったとしたらそれは情(じょう)と言う荷物が有ったのだろうと思う。
(なさけは掛けるもの じょうは湧き出るもの)

それは富める者の行ないで兄と言われる者の行ないなのだ。
困った奴がいたら手を差し出してやれ それは己の器を作ってゆく
恩は返すもので義理は果たすもの
恩義を忘れたらただの犬畜生になってしまう。


修正 修理沢 長右衛門開拓記念の松 左手が尾白利加字国領 右にゆくと竜西 

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