しりと町

殆どの紛争の端緒は損か得かが根にあり経済が密接に絡み合う。
そもそも日本人は自分が我慢すれば丸く収まると言う事が多い 争いを好まない民族なのだ。
欧米人に比べて自分の主張をする事があまりなく仕事にしても成し遂げる事に生甲斐を見出し報酬は二の次になっている。
カルロス、ゴーンが生まれも育ちもフランス上流階級の出でない事が多少影響があったのかなとも思うし生粋のフランス人でない事が国民感情を巻込んだ大きな争にならない気がする。
俺などは歩いた後にペンペン草も残らんほど何をやってもやり過ぎる傾向にあって今ですら時々反省しなければと思う時がある。


筋金入りの貧乏人だったが今は充分食っていける欲を掻くなと言い聞かせる
地べたを這うような生活を思い出させる路地が好きだ 早朝ドンドン中に入ってゆく

ゆき止りで太平洋炭鉱の石炭置場か
粉炭にも見えるがこの界隈は粉塵で風の吹く日は洗濯物も表に出せずに鼻の穴は真っ黒になるし生活も大変だったろうと思う。
こういう条件の悪い処には地べたを這うような生活の人達が住み それは一種の連帯を生んで独特の地域性を持ってゆき
余所者は近寄りがたい雰囲気を醸し出してゆく

ゆき止りの処でお姉さんが線路でコンブを干していた 
「 いいコンブだね 」と声を掛ける 言葉が少し不自由そうだった この向うは砂浜だが少し沖は岩盤なのか海が黒い その浜から流れコンブを拾って来るのだろうか 線路に干すなど本業ではない事はすぐ想像出来る。
俺自身は清廉潔白ではまったくないしその時その時で筋も曲げる。 
この粉炭の舞う地区に住みコンブを拾うこの言葉も少し不自由そうでコンブを拾う事がダメなのだと言う事が理解出来てなさそうなお姉さんを見て 
今回は前回拾ったコンブを返す旅でもあったが返すのはや~めた~っと変更
人間食って生きてゆく事が一番に来る事は身を持って経験している。
どんなに頑張っても自分のどこか不自由な為にそれを出来ない人達もいる 
折角働いても稼ぎを雇い主にまでダマされ続ける人もいる 
そういう人を健常者は稼ぎの中から税金として払い生活保護などで守ってやらなければならない
中には不正に受け取る者もいるだろうがそちらにばかり目が行ってしまうと
実際に困ってる人を見逃してしまう事になってゆく
生粋かどうかわからんが海外は一度も行った事がなく日本で生まれ育った俺は成し遂げる事に、縄張りを広げる事に、生甲斐を見出して生きて来たので銭などは点数程度と思うように自分に言い聞かせてる。
そこが頭も稼ぎも天文学的に違うがカルロス、ゴーンとは違う。
粉炭舞うここは知る人は知る シリト町


釧路博物館
左下端にちょっと違うのではと気になる説明があった。

ガキの頃学校にゆくのが嫌になって小学校を途中で辞めた 
その時に一緒に行った神居岩村のみんなも誘って学校ゆくの辞めるべと言ったが
みなは吹雪の日もクソ熱い日も一時間以上歩いても学校にいきたかったのではないかと釧路博物館で思った。 

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