不思議な事


ウォーターポンプから音が出る時はポンプのシャフト下側に5ミリほどの水抜き穴が見えるが、そこから水が漏って来るのが普通にあるのだが
 メカニカルシールがダメになると水が漏れてベアリングが錆びてリテーナーの破損に繋がるがこのポンプは水が漏った様子が見えない
ベルトを外すとガラガラ音がしなくなるので半信半疑で交換する事に自分の物の場合はどんなに銭が掛かろうがそれは自分の財布なので気が楽なのだ。

あまりにも安い社外品のウォーターポンプを一抹の不安もあったが故障してもどのみち陸地なので
ネットで買って取付けてみた。
クランクプーリーからはウォーターポンプを経由のパワステポンプ用ベルトが一本 オルターネーター経由のウォーターポンプ駆動ベルトが一本
エァコンのみを駆動するベルトが一本 3本のうち2本はウォーターポンプを下に引っ張るように取付けてある。

素手で回すとそんなに気になる音はしなかったがウォーターポンプを交換しエンジンを始動すると音はしなくなった。

ベアリングを二つ割りして中を確認してみた結果は意外な事にインペラ側でなくプーリー側のベアリングのリテーナーが破損してプーリー側の球はまっ黒く焼けていた。
水洩れによる破損ではなくベルトの張り過ぎによる破損と考えられる。
そもそも車のウオーターポンプはサーキュレーションが主で大した力が掛かるポンプでは無いのでポンプに左右から下に2本ものVリブベルトは必要でないと思うのだが

プーリー側のグリスが焼けた事がわかる。

左がインペラ側 右がプーリー側リテーナーはパラパラだった。

エァコンのベルトは使わないので取付しなくてもいいべと付けなかった。
あと下から見て不思議と思ったのはエンジンの傾きとエンジンの回転方向が違っている。
進行方向、プーリー側から見て右に回転してる それは45度ほど右に傾いたエンジンの場合は上側のシリンダー壁がオイルから遠くなりエンジンの初期始動時にオイル切れを意味する。
エンジンの傾きを逆に倒すかエンジン回転を左回りにすべきと思うのだが
この仕組みはゼロ戦の栄星形エンジンで充分経験したはずでゼロ戦を造ったメーカーとは少し違和感を感じ
技術の継承がなされていないと感じた
これが始動後数分間もノッキング音が出る原因の一つではないかと思うのだが

いまは無い秋葉原交通博物館 ゼロ戦栄エンジン

船外機は縦に付いてる為にエンジンの中にはオイルは入っていないで下部に付いているオイルタンクに貯めておきポンプで各箇所に直接オイルを送るドライサンプ方式になっている

4サイクル船外機であるコンロッドの足だしでクランクケース破損はこのオイルの潤滑経路の不具合による処が多く設計上の問題が多い
アメリカは自国で簡単にこの問題は解決出来ると思ったのか船外機の排ガス規制を日本に言っては見たけれど
自国では生産が難しい事がわかって今は誰がそんなとスッ呆けて排ガス規制を無視して2サイクルの販売を続けている。
ナンノコッチャなのである。

土曜日にそんなあんなでウオーターポンプで苦労してる時にバウバウと今どき珍しい異音を立てて車がミニキャブの横に駐車した。
なんと2台共フィアットパンダだ~それも新旧の水冷と空冷 
空冷は苦労の種のウオーターポンプは無いのだょ~
道理で音が今どき珍しいどことなく三菱コルト500のような音がした。
三菱はフィアットの影響を受けたメーカーでフィアットパンダのエンジンを見せて貰ったが形は似ていた。
もっともエンジンは完成域になると似て来るのだが
自分でイタリアから運んで輸入し車検を通したそうだがアメリカのフルトラーラーEZの750キロ超え初期車検を構造計算からかなりの数をやった結果
これはアメリカだから出来た事で日本の車検場も運輸局もアメリカの製品には何かに付けて特段の計らいがあった。
特段の計らいのなさそうなイタリア車はメチャクチャ苦労した事は目に見えるようにわかる。
ここでハタと気付いたエンジンとイタリアの意外な話に夢中になり車の写真を撮り忘れていたのだ。

乗って来た人はチョットした縁で一度逢って見たいと思わせる人で昨年から何度か逢う機会を逃し やっと初めて先週土曜日に逢う事が出来た 
運転して来た初対面のお二人さんは浮谷東次郎が生きていたらこんな感じになったのだろうと思うような人達だった。
新潟からのフェリーもそうだが人生は不思議などこかで繋がっている縁と強く思う様になった。
悪い事したらいけません!

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