酒は楽しく


三陸宮古2008年秋に 宮古駅前の小さな養老居酒屋で夜一人で酒を呑んでいたら宮古での演劇公演が終わったらしい10人前後の団体さんがドヤドヤと入って来た。
中の親方らしいオヤジが店のオヤジに いつもの盃持って来てくれと言って 出された盃が一升入りそうでやたら大きい それに日本酒を入れて皆んなで回し呑みしていた。
メンツを見るとどれもこれも どこか身体の具合が悪そうな年寄でヨレヨレばかり 
親方は酒の無理強いする訳でもなく何が美味いとかアッタラコッタラとクッチャべり他の者達は食うのが忙しそうだった。
メンツの殆どがこの親方から離れたら老後は生きて行けないだろうと思うような人達の宴会と言うか食事会だった。
一行の劇団名は梅沢 富美男劇団だった。
彼くらいになったら何か食えと言って銭だけ渡して自分はどこかで、とやってもいいものを
いいもの見せて貰った三陸の夜だった。


11年前の宮古駅前にて

北緯47度55分の極寒の地で8歳で母を亡くし異国に来て16歳で父を亡くした力士は生きる為の普通にある常識や知恵を伝承し受けて来なかった事は容易に想像が出来る。
その27歳のニイチャンに向かい30発も殴る事は瞬発力を売りにしてる業界なのに回りの人間も止める事出来ないなどおかしい
出来レースかとさえ思う。
経験者の俺が言うのもなんだが酒の呑み方を間違えてるし加害者側の親方のありようもおかしいと思うのだ。
国技と言いい田舎神社で行う子供相撲を考える時に引退など当然の結末だが
自分の罪には自分の中ではいつまでも時効は無いのは当たり前で引退だけですむ話ではない
結果は27歳の若い者を将来にも渡って潰す切っ掛けを作った事は間違えない
クソ寒い北緯47度55分のふる里に若者が帰れる道を作ってやるのが元横綱の器量ではないのか
ふる里は出る時も帰る時もかみしめるには飛行機では駄目なのだ。

嫌な事が辛い事あったら呑んでは誤魔化す事になるのでそれでは先に進まん
呑んだら金の話はしない説教もしない楽しく呑むのは酒呑みの常識と思うが

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