富良野に

目の前を走る札ナンバーの小さな商用車は出は札幌だとしたらここからやや200キロある そこにこの小さな商用車に載る商品を運んでも幾らにもならん
一袋100円程度のポテトチップスだとしたら140サイズで50袋にもならんだろう
それを小売店に降ろして売って歩いても稼ぎは高々知れている。しかし実態は商用車に乗る人達はそんな人達が多いのだ 俺の処にも毎月小樽からビスや小物の資材屋さんが来るが ひと月の買い上げ金額が1万を超える事など珍しいのだ。
俺もお金を稼ぐ事がどれほど大変な事かは知ってはいるが 
バブル期に一回の取引が数百万から千を超える取引をすると下準備もあるが粗利も大きい それに慣れ切ってしまうと元の感覚に戻る事は中々難しいがその苦労をたまには我が身に置き換える事が出来なくなっていては男としていけないと自分に言い聞かせているのだが・・・・・
仕事してる車は先に行かせろ 早く着いて家族にも逢いたいだろうし足を伸ばして休みたいだろう。

何度も38号線を走ってるが気になって仕方ない場所があった東山を過ぎた処に同じ小さな家が5軒ほど建っているが、この空の狭い場所でどうやって生計を立ってるのか不思議だった。耕耘機が数台置いてあるがどれも年代物で今時は使わないだろうと思う物ばかりだったが、その日は雨除けのテントが掛かっていたと言う事は使われている物なのだ。
丁度人影が見えたので止まって話をしてみた。

耕耘機を置いてある処が旧国道であった事や向かい側の山奥で一家で農家をやって散々苦労をした事や今は富良野市街に住んでここで趣味で野菜を作っている事などを沢山話をしてくれた。

新ジャガだと言って持っていけと貰ってしまったのでフクハラで買った総菜とカップ麺を置いて来たが大層喜んで呉れた。
同じ家の謎は解けた昔は東大演習林の官舎だったそうで今は皆出て行って売り家になっている家もあった。

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