喧嘩両成敗 踏み台編

ほとんどすべてと言っていいほど構造物は強度と弱さを兼ね備えている。
弱さは弱度とは言わんそれは、
しなやか、と言い 嫋やかとも、靭やかとも、撓やかとも言う。
その強さと弱さの相反するものを持たない強度一辺倒の物は倒壊や自己の重みを支え切れずに自ら破壊に繋がってゆく
自然界ではよく柳に枝折れなしと言い 普通に目にする物は踏み台で
踏まれる部分は小さいが下が大きくなっている。
足蹴にされ踏み付けられ座られる事で存在する意義のある踏み台は実際はその大きさよりさらに大きい者を支えている。
風呂屋のケツに敷く芸術品のケロリン椅子から踏み台まで真四角は無いし真四角は転倒などを招き危険なのだ
さらにケロリンは片付ける時にも便利と言う構造を持っているとそんな訳なのだ。

全体的に見ると力を受ける先端部分は小さく下にゆくほど大きく強度を持たせる。
そこには材料コストと言うものもあるが斜めに作るには技術的難しさがあって
いまはキャドなどと言う物があるので原寸は書かんらしいが
昔しは大きな構造物を作る工場はそれと同じ原寸を書く為に工場の二階全部が原寸場になっていた。
原寸を細分化してブリキ板に写しポンチを打つのだが大きな現場はその現場を渡り歩く流れ者ポンチ打ち職人が居たほどなのだ。
それほど斜めの構造物を作る事が難しかったのだ。
それでも余計な強度は危険を招き要らない 強度と弱さは一体なってこそなのだ。

その構造物は鉄塔であり電柱であり外からの風など外圧を受ける物ほど外圧を受けるしなやかさを持っている。
同じ材質を持ち噛み合う歯車でも力を逃がす構造になっていてそれは相手の力を100パーセント次の歯車に力が伝わらない構造になっている。
それでもいけない時はどちらかの材質を変えるなりして作ったりする。

一つの構造物に二つの矛盾する強度と弱さを持たせる事は大事な事で人間でも中に矛盾する強度と弱さを持ってる人ほど全体的に見たら強い人なのかも知れん
などと思ってシマッタ。

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