羽後本荘の藩主六郷ナンチャラに使えた梵天の没落名家の出だったらしいオヤジは借金を作る天才で
金額がかさむと何処かに自分一人で逃げるを繰り返し残された家族はその日食う物にも困る始末で川沿いのバス停より少し大きい小屋に家族6人が住んで
周辺の空き地に勝手にジャガイモを植えて川で魚を獲って暮らした。
長男はオヤジの一字を取って由ナンチャラと言い次男の俺は良い子に育てばどうでもいいと良い二番目で良二といい次の三男は考えるの面倒と当時の村長と同じ名前になった四男も同じ塩梅で適当な名が付く
長男は一字を貰ったばかりに性格もそっくり貰って最後の最後まで家族に迷惑を掛け続けた。
借金で生活に困り強盗をしたと言うテレビニュースでテレビに蹴りを入れそうになった。
堅実な母親は借金だけは作るなどんなに困っても弱い者に手出すなと
いまある銭で買えない物は欲しがるなと
自分の目で見た物と手で持った物以外は自分に何も関係ない物と思えと口を酸っぱくして俺にいい続けた
商売も銀行が貸さないのは借主か商売自体に見込みがないから貸さないのだ。
どんな商売も自由競争なので粗利が20パーセントを超える商売など無く
純利益で高利貸しから借りて金利を払える商売など無い
没落名家の子孫らしい筋金入りの貧乏経験者の俺が言うのだ。
もはや買ってから5年もたち走行距離も11万キロを超えた一見すると豆腐売りか生鮮食品売りの車に見えて中はどうなってるのかと聞かれる事も多くなって来たので中を公開する
除雪機運搬があと数回で終るのでまた中にエアーマットを敷いて寝床を作り何処か近場に出掛けようと思う
左に冷蔵庫とFFストーブ
運転席との仕切りをぶち抜いて寝室と行き来が出来るこの状態で車検を取る為にだけに掛かった銭は総額およそ30万から40万ほど掛かり登録はバンになった
それでも軽キャンピングカーを買うよりは安い
自分の払える銭の中であ~あでもないこうでもないとやるから面白いのだ。