1回30分程度の使用で12年間にたった61時間しか稼働していないでオーバーヒートするエンジンを分解してみた
中の冷却水通路をよく理解していなかった為にオーバーヒートする原因と場所の特定に時間が掛かってしまった。ドンドンバラす
画像では横に開いてる穴は見えないが冷却水の送水通路が塩とアルミ化合物で詰まっている
一回の使用時間数が短い事と海水が抜け切る前に手動で一気に水平までチルトアップしてしまう事に問題があると思う
これが単独で行動するレジャーボートなら迷わず即オーバーホールかエンジン交換なのだが
港内運行船で一回の使用時間も10分から長くて30分程度なので数回様子見になったがオーバーホールする
費用対効果を考えると12年たったエンジンなので廃棄も頭によぎったが取り合えずオーバーホールをして塩を取除き組んでみる
水洗いをし時間が立つと鉄部分は錆びるのでその日のうちにエンジンを再始動
作業中は電話も出ない
コッチの部品はコッチに付けアッチのネジはアッチに付けとこれがゲームをやってる様に面白い
初めてやる時はデジカメで画像を撮っておくので配線やホース類もさほど迷わないし
型も違う部品は違う場所に付く事は絶対に無いので
一番迷うのは一見単純な様に見えるボルト類で同じ太さのネジでも長さやフランジ付きや無しなど様々に種類がありそれを公判前整理手続きの様に整理し揃えてから付けていく
業務で使うエンジンはお客さんの希望はある程度は聞くが殆どは此方で選んだエンジンを使用して貰う
それは部品在庫や慣れによって作業時間も短縮出来るからなのだ
時間短縮は故障し業務に支障をきたす時間短縮と作業工賃にも直結する
このエンジンは水洗いさえしてれば優秀でもう数十台は売っているので割と楽に楽しく作業が進む
悩めば悩んだでゲーム感覚になるし修理業はほんと面白いが海で使うエンジンは使用時間で交換するので滅多に故障はなく暇なので
土日はラーメン屋をやるのだが手法はほぼ同じ
ただ機械を扱う業界はラーメン屋の様に口に合わなければ二度と来ないと言う事はなく
よっぽどの事がない限り付合いが長くなる
寂しい事だがそこに油断が生じる業界とも言える
仕事を趣味にすると上がりは少なくとも楽しいが 趣味を仕事にすると失う者も物も多く苦しみも多い
趣味で機械を触る人達との違いもそこにあり 趣味ではない仕事と言い聞かせるのだが
俺は他人の物が壊れると楽しいしほんの少しだが銭も入る。
ナンマンダブ~