ラーメン屋は土曜日お客さんは5人だけだったが
昆布を持って来て呉れた大間の漁師さんと偶然居合わせたここから40キロほど離れたアニー夫婦がなんと生まれた家が隣だったと言う。
こりゃ~先週貰ってまだ口を切っていない酒が数本あるしお互いの話をアテに酒盛りをするしかない
ドライバー用のアサヒドライゼロを出し昔話を沢山聞いて楽しく縁が進む
ホタテラーメンは前回から作り方をまったく変えた
その為にわざわざ大間の昆布を持って来て呉れた。
ホタテは他の二枚貝と違い口をピッタリ閉じる事が出来ないので水から上げた時から乾燥が始まる。
ここで使うホタテは冷蔵水槽に入れて生かしているので味は全然違う
これも産地である事と漁師さんとの連携プレーがあるから出来る事なのだ。
ホタテだけで充分なダシが出るので余分な物は省く事にして
前日から水に浸して置いた昆布とシイタケだけにして大幅に作り方を変えたと言うか簡単になってしまった。
あとは生きたホタテ二枚を360ccの昆布シイタケ出汁に入れて100秒ゆでるだけ
なんと言う事だ食って呉れた人達の評価が全然違うのだ。
いままでは仕込みに一日掛かった貴重な醤油ラーメンのスープを使っていたのだが
全然違うのだ。
土日ラーメンは20年以上はたち自分でも店に立ち仕込みを始めても5年は経っている。
その間に様々な人からあ~せとかこ~せと言われて来ているのだが記憶に残る事はなかった。
ラーメン屋のシステムは他に目が行き見ても脳に入る事は無かった。
それが町内の行列が出来る田中ラーメン屋に初めて食いに行った時に突然納得をして
すぐ俺の店に戻って真似して作ってみたがなんと今までの俺の抱えていた問題が解決してしまったのだ。
田中ラーメン様大変参考になりましたありがとうございます。
結局は何を聞いても何を見ても
自分自身が育ち初めて聞こえ見える様になると言う事なのだ。
それまで自分を大事にせんといかん自分の命が大事なら当然相手の命も大事せんと
土日で30食分の醬油ラーメン用の鶏ガラと豚骨
新しいやり方でラーメンを作り始めてひと月が立つ以前よりはおおむね評価がいいのだ。
いま闇バイトが横行してるらしいが
半世紀ほど前に吹上ナンチャラプログラムを受けた事があり2週間ほど性格テストとIQをテストされる。
そこで頭の悪さをつくづく知らされコツコツと手を油で汚すしかないと決断する岐路に立たせて貰った。
悪事は地頭(じあたま)がそうとう良くないと成功はしない
頭の悪い奴が生き残るのは実直に自分の身体を使い少しでも正直に生きる事が一番いいのだと教えられた。
損だの徳だのと言ってもそれはその場だけの問題で
その損を生む構造をなんとかするのが本質なのだ
地頭が悪い奴がいっ時の儲けを取れると思って人生を棒に振る闇バイトなどやめとけと言いたい
どんな凄い大学に入っても公邸の階段で寝そべる様では地頭がいいと言えん
日々コツコツと真面目に生きて行けば見える物、聞こえる物がきっと来る。