俺の住む処も石を投げたら海に届くが
ここから北に12海里いったホタテ漁場
俺は毎年4月以降は10月まで土日はラーメン屋をやるが
毎週ここにホタテラーメンに使うホタテを買いに来てる。
ホタテはラーメンに入れる寸前までラーメン屋の水槽を使って生かして置き使う。
遮る物がない浜は北風が容赦なく吹き付ける。
船から直接ホタテが運び込まれてリフトが頻繁に行き来する作業場には戸などはない
ここではまったく雪など見た事もない国から海を渡って来て技能実習と言う名目で幼い二十歳前後の女の子や男の子がベトナムから来て漁業に従事している。
圧倒的に女の子が多く どの子も明るいが服装は質素でこれで大丈夫かとさえ思う。
その働く姿は俺に勇気を呉れる。
海を渡ると言う事は親元にはもう歩いては帰れないと言う事なのだ。
陸さえ続いていれば拾い食いをしても歩いて辿り着く事は出来るかも知れんが
声問からすぐ目の前にクッキリと見える樺太 拉致された北朝鮮と
海はそれすらを許さない それが海の厳しさなのだ。
それを思う時やコロナでホタテ価格が下がっている今を思うと銀座三兄弟など飲み歩いてる場合なのか,暇なのかと,人格どころかテメ~ら犬畜生かと思ってしまうのだ。
12日からベトナムではテトに入る。
せめて出来る事は何かと思う。
ホタテを買いに行く時は何かしらの袋菓子を持って行くのだが
石さんからのベトナムの袋麺や菓子を見た時の喜び様はそれほど喜ぶのかと思うほどだった。
今年はバインチュンをスミーベトナムから取寄せて浜小屋に持って行った。
その喜び様は・・・・・・
それを書き表す事が出来たなら直木賞くらいは取れるだろうと思う。