275 補足

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峰延と言えば片足が短いSさんを思い出す。
足が不自由だったので車やバイクやスノーモービルで一緒に山に登って儲け話をしたりと
北海道中を股に掛けて生きる凄さ闘志、すさまじさを教えて貰った。
短い間だったがじっとりと来る命に係わる経験もさせて貰い極限になったら人はどう動くかをじっくり見た、いい経験だった。
やっと来ましたよSさん峰延山越えに
振りかえったら誰もいない 
安定期に入ったら琴線に触れる男に出会う事があまり無くなった。
それは自分の返す姿見なのだろうか
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峰延から山越えして三笠に抜ける。
三笠には今年は千歳水族館を見た帰りにカブで三笠のスタンドで給油をして観光パンフを貰ったので
また給油をしに来ますと言った。
その約束を果たす為に昨日から給油をせずに走り続けメーターは四分の一を超えわずかに残すだけになった。
三笠のスタンドで給油をし栗山から来てると言う兄さんに窓ガラスを拭いて貰う。
さ~てまだ昼2時これからどこに行こうか三笠と言えば鉄道
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幌内鉄道終点
ここから桂沢湖に行く道道917号線に抜ける道に山越えだが ここは小さな沢が沢山あり道が分からないバイクかジムニーだったら超えられそうだが
タウンエースで一旦挑戦するが腹がつかえ埋まってしまい断念する。
ジムニーくらいのタイヤの大きさで中で焼き肉出来る位の軽キャブ車で低速ギヤ付が欲しい
何処かで販売していたら買いたい

以前使ったいた五万分の一の地図は道幅が50センチあったら出ていたが車には使えないが
歩くには便利
さらに林業関係者が使う二万分の一は見る事さえ出来ないがスノーモービルには便利

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諦めて舗装道路を選択し桂沢湖にゆく
途中人っ子一人もいない集落に出たので写真を撮ってると車が一台走って来る。
クッソ~車が邪魔臭いと思ってると隣に止めてやたら高そうなカメラを出しパシャパシャと撮る。
札幌から来て炭鉱写真を撮ってるそうだ なんと留萌にも住んでいたそうで話の内容からきっと炭鉱関係者と思われた。
ここが活性化されるといいなと言っていた。

なんでも話では札幌の星置界隈に元炭鉱マンが集まる団地があるらしい
濃密な炭住暮らしには都会は住みにくい処だと思う。

峰延。夕張、芦別。赤平、砂川、奈井江と結ぶ内側は石炭の山で色々な過酷な人生が濃縮されている。
籠の中に入っていた子達も今は大人になっているが
時の頭(カシラ)の考え方で町があっという間に無くなってしまう事を考えると
どんな小さな組織でも頭になると言う事は身も震えるほどの恐怖があると思うのだが

今夜はどこかで一泊だけして帰ろう。
戻ったら港内係留中に嵐で転覆した船の処理など山ほど仕事が待っている。

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携帯電話をこの地中750メーターの奔別立坑に堀投げる事が出来たならどんな自由があるのか 
もちろんそんな度胸も金も無いが人生は一度っきり

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