ある清々しい朝 見慣れない車がヤードに止まっていた。
運転席に乗っていたうらぶれた中年オヤジを一目見るなりヤバいと思い後ずさりしたが
中のオヤジは馴れ馴れしく
まるで助けて呉れるのが当たり前と言わんばかりに満面の笑顔で助けて下さいと言った。
こいつを助ける義理は全くないので即却下したが
そいつはヤードに居座り続けて夜になってもどこかに行こうとしない
次の朝は車の中でパンなどをかじっていた。
回りの連中は銭も身体も張る事はないのに可哀想だから助けてやれなどと言う。
こいつは有袋類四足目亜種一夫多妻亜目墓穴堀新種プレーリードッグのような奴で
いつも都合のいい所ばかり渡る風見鶏のような奴で関わるとロクな事にならない奴なのである。
今度は業界では最大手の傘下の枝葉のナンチャラ組の末端に追いかけられてるとの事だった。
自ら掘った墓穴(ボケツ)は自分で入るか自分の手で埋めるかを説明するがそれから
邪魔臭い事に一週間も車で寝泊まりしながら居座り続ける事になってしまった。
見るからに危ない所に関わった奴はどうされようが必死になる相手が居る事なのだから、それは覚悟をしなければならないと思うのだが。
結果はメンツをびっくりドンキーのハンバーグのように見事に潰されたナンチャラ組のお兄さん達が向かいに来たが
昔から元の姿の分からない物は喰うなと言うのが、ご先祖様からの言い伝いなので
メンツを潰されたハンバーグと長い~長い~話合いの結果
有袋類四足目亜種一夫多妻亜目墓穴堀新種プレーリードッグの不始末は代わりに詫びて
びっくりドンキーのお兄さん達にはお引き取りを願ったが
その後安心した。プレーリードッグはまた穴から顔を少しづつ出し安全を確かめるとどこかに行ってしまった。
世の中の皆は自分を助けるのは当たり前と考えてる短足プレーリードッグだった、風の噂では真面目に働いてるらしいが
その後は怖いナンチャラ組のお兄さんから達筆の年賀状がトドックようになってしまった。
昨日の一件でそんな昔の事を思い出してしまった。
色足是食ナンマンダブ~ アラーは偉大なり~ 汝の敵は何時に来る~