端折った知識


夏の間は仕込みも含めて週3日がラーメンに使われ残り4日が本業でこちらを一生懸命やらなければドンブリ勘定でザル商いのラーメン屋は出来ない
今期のラーメンが終ったので溜まった仕事を片付ける為に毎日が忙しく地方に出掛ける事も多くなった。
出掛けた先で呑んで朝帰りをするのも楽しみのひとつだが
札幌に行くと膨張している事をハッキリと感じる。
このまま一極集中をしていったら地方はどうなるのだろうと思う時もある。
ここ崖下村(勝手にそう呼んでいる)も10人しかいない住民が今年になって2人が隣の市のホームに行って8人に減ってしまった。
限界集落どころの話ではないので
住民を4人増やす計画も皆から総スカンを食って失敗に終わってしまった。
婆や爺を相手にくよくよするのは精神衛生に悪いのでもう好きにせと諦め俺も好きにする事にした。


275を通って道の駅で休憩していたらガラ空きなのに俺の横に古い2トンダンプが止まり5~60代ほどのオヤジが
いきなりハンドルに足を掛けて横になって寝た。
すげ~寝かたと思うが
2トンダンプは少ない積載量で稼ぎも少なく長距離を走る設定になっていない
車の中のシートは大概はセパレートになってシートとシートのあいだにサイドブレーキのレバーがあり身体に刺さる為に横になれる構造にはなってはいない
それでもガバッと横になって寝てしまうのはよほど疲れているのだと思う。
きっと親も子もいるだろうに暮らす大変さを絵に書いたような場面を
自分の眼で見てしまった。

このオヤジは何処に住んでるか知らんがそれでも田舎はすべてがゆったりと流れているのに
ガラ携しか持っていない俺が思うには
端折った知識しか得られないスマホをただでさえ口達者な婆様達から取り上げろと思うのだ
それでもここの田舎では港にいけばアジや鯖が釣れて崖の斜面にはブドウがなっている。
貧乏人御用達の簡易宿泊所を作ってみたい

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