華火


どこまでゆくのかガット船が黒岩で取られた大割砕石を積んで夕方出港してゆく
内航船の中でもこのガット船は一隻だけで経営してる零細規模が多く
その為かスピードも遅く機関音からも老朽船が多い様に感じる。

土曜日は花火だった、
花火は崖下村の港から打ち上げられ毎年ここから皆で酒吞みながらワイワイと見るのだが
今年はラーメン屋は諸般の事情で休業で観覧会は中止
外に出ると周辺で騒いでいる皆が寄って来るので家の中で音だけを聞いた。
花火は音とセットで音の無い花火は花火ではないと以前から思っていたが
家の中で音だけを聞いていると昔の花火とは様変わりをしている。折角だが音に風情がない様な気がし打上げる高さが低く感じるのだ。
前半と後半に分けて前半は最近風の花火で後半は昔風の花火にしてはと思う。
最近は機械装置で着火する為かやたら派手で早い

風情に付いて思考してるのだが
風情もヘッタクリも無く高さイコール価格で全体予算をどっちに振り分けるかと言う銭の配分の問題だと思うのだが
寄付は取に来るが希望は聞かれた事はないな

花火師が一発一発に火を付け夜空に広がる華火の後にドーンと聞こえる間合いがなんとも言えない風情があるのだ。
去りし日を思い、来る日はあと10回花火を見る事はないだろうと思う。
近くに居てもすべての人が華火を見れるわけではない
数発は思いっ切り高く上げて御料地の年寄り農家や沖の本船航路をゆく船などにも見える様にし音だけでも聞こえる様にしたら、いいのではないかと思った。
今年は見てはいないが例年通りなら600メーターほど目の前の堤防で打ち上げるのでサンイ、コサイン、ナンチャラから考えると打上げ高さは高くてせいぜい300~400メーターだろうと思う。
暑寒岳が1400メーターなので1000メーターもブチ上げれば山奥の人にもベットで寝てる人にもせめて音だけでも聞こえるだろうと思う。

ふっとやたら遠いと光より音の方が聞こえんのかと思ったが
花火の音の記憶はあるが音の無い花火の記憶がないぞ

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