三河紀行 4


道徳 色々訳あってここに14才から15才まで住んだ。

内田橋 この周辺は水産加工会社や小商いの水産工場が多くあって
道徳のすぐ傍にあり その後ここの川っぷちに日銭を稼ぎながら3カ月ほど住んだ。
ほんとここでの生活はその後に色々影響を受けているが まだまだ他人様に迷惑を掛ける時ではなく普通に懐かしいなと思う。
当時は銭もなく電車も乗れず何処に行くにも歩いて移動していた。

変わっていない場所が今でも残っている。
当時は銭が無いので熱田神宮に行きベンチに座って唯々時間を過ごしてい居た
当時と違い今は最低限の生活は出来ているしほんと感謝感謝しかない

改めて昔住んでいた場所を訪れると触れたくない事も多いが どっちにせ今の自分を作って来た事は間違えない事を確認する。
関わって呉れた人達が今は幸せな生活を送って呉れてる事を願ってやまない


俺が居た時は熱田神宮に宝物館など無かったと思うが あったので入場料500円を払って見学する。
その中でも剣の宝庫 草薙館は数々の真剣が展示してあり見応えがあったが撮影は禁止で唯一この体験コーナーだけは撮影OKだった。
大太刀は重量1.2キロあり真剣の大太刀を初めて持った
刀はカッパワれ無い様に鎖で繋いであるが
以前から真剣を持った経験者数人に聞くと真剣は重たいと言うが俺の感想は意外に軽いなと思った。
山や海にはよく行くので刃物は結構数持っているし大太刀と脇差の模造刀をある人から貰って持っているので大体の重さはわかる。
この人を切る為に作られた刃物は日本独特の型ではないかと思う。
入口に来館者を監視してるのか そこそこの年齢のオヤジがハシビロコウの様に椅子にじっと座っているのだ。
一日ずうっと座り続けて居るのも凄いなと思い
「 真剣は思ったほど重くありませんね 」と声を掛けた。
ハシビロコウオヤジは目がキラッと光り
「 それは心の重さです 」と何やら意味深な事を言う
「 真剣は人を切ると言う覚悟の重さなのです 」と
俺はそんな危ない物を持って歩いていた時代は危なくて安心出来ないと言ったが
その言葉にハシビロコウオヤジの目は更にひかり
「 江戸時代は鍔と鞘の穴を紙縒りで結んで簡単に抜けない様にして
一旦抜いた限りは相手の息の根を確実に仕留める事が出来ない場合は死罪になった 」と言い
刀は簡単に抜く事はないと言う。
その後もハシビロコウオヤジの話は理路整然と延々と続き聞いた。
仕事とは言え一日中椅子に座り続けるのも大変な事だなと思ったが呑み屋ではあまり逢いたくないタイプかもと思った。

人は真四角な重箱にキチキチに詰め込んだ きちっとし過ぎた性格は危ないなと毎日にニュースを見て思う。
重箱の隅に隙間があって揺れると中のあんころ餅の形が崩れる程度の性格が聞く耳を持ちまたその場に適応して やりたくない事は適当にずらしてゆく余裕を生むのかもと思った。
これから一週間後にはついでだからロシアは地球上から消えてくれと思い
武器援助をする国が増えるだろう。
もうプーチンの手は離れて戦争は一人歩きをし始めて恐いなと思い始めている。
刀は抜いたらイカン忍耐我慢も時が過ぎたら笑い話になるかも知れんし
その程度にせんといかんと思った。

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