商人と立方根

金曜日に留萌の寿児童センターの前をツルハに向かってランドセルを背負った女の子が二人と男の子が二人の四人が歩いていた
一番小さな子が背中にランドセルを背負って手にもランドセルを持って歩いていた。
一番ガタイの良い子は手ぶらで草むらに入って塀に登ったりしている。
ふっとイジメかなと思ったがツルハの信号が青になって流れに乗ってそのまま進んでしまった。
一周回って戻って車を降りて聞いてみようとも思ったがそれをせずに進んでしまった。

俺は修理工でもあるがそこそこの商人(あきんど)でもある。
商人は誰かが造った物を誰かに売る事を生業にしているが
船は船体とエンジンは別に売る為に船体とエンジンが別々のメーカーと言う事はざらにあり
船体とエンジンの耐用年数が大きく違い 金額が高いから大きからと言っていい事ではなくそのセットは使用目的と予算の妥協の産物なのだ
この妥協を納得させる事が出来ないと商人は出来ない
小さな子であってもその手法は通用するのに
これが江戸時代で歩きだったら当然声は掛け聞くだろう
車に乗る便利になる 功と罪(ざい)を思った。

土曜日は旧産炭地から船を引取りに来た人が自分の隣にある船を見て26フィートかと聞いた。
隣の船は自分の船とはたった1フィート違う24フィートなのだが
今までなんの疑問も持たなかったが言われて1フィート違いがなんでそんなに大きく見えるのだろうと考えた。
いままで生きて来て初めて単純に比例してはいない事に気付いた
船の場合は長さが1フィート違うと横幅も縦幅も違うので大きさは全然違うが
呼称23フィートが24フィートになると平方根ではなく立方根になるのでガタイが違ってくる
23×23=529だが24×24=576で増え嵩は47になるが単純に縦横を掛けると増え嵩は1657になるこの嵩高が船のガタイの違いになってくる事に数字で初めて気付いた。

土曜日に呑み過ぎてべろべろに酔った頭で思うのは俺は義務教育をしっかりと行ってなかったがもっとしっかり行っておけばよかったと思ったよまったく
読み書き算盤を習う義務教育は行けるものならしっかりと行った方がいい
4人組の子は留小の学区なので今度同じ場面を見掛けたら必ず車を止めて説得してみようと思う
アッチもコッチも妥協させるのは商人の十八番なのだ。

商いも買い手に作り手の思いを重ねる事が出来たなら立方根の商いが出来て
何かしらの大きない違いが出来るのではないかとふっと思った。

2 thoughts on “商人と立方根

  1. 高等教育を受けたからと言ってどれほどのことがあるでしょう。要はその人が持っているものに違いがあり人生経験からつかみ取ったものが一番だと思います。私も今となればもっと勉強しておけばよかったと思うことはありますがもう取返しがつかないし実生活では買い物に行って釣銭を間違いなくもらえればいいやくらいにしか思っていません。学校へ行かなくても貴方は商人としての矜持をしっかりと持ち皆から慕われ義理人情に篤い素晴らしい生き方をしていると思います。羨ましいです。

  2. こんばんは 買いかぶりです。
    失敗と挫折も経験した人生でしたがそれでも皆さんに支えられて楽しく暮らしています。
    ま~身の丈に合わせて諦めなければなる様になる見本かもと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA