孤高の人達


酸素魚雷
この人は普通の人に見えたが青図を踏む事はなく離れて見ていた。
ちょっとした事なのだと思うが見た目からは想像出来なくても所作の美しさは
形から入る日本の習い事の作法とはまた違ったその人の内面を見てしまう。


もともと魚雷だった物を改造して直径1メートルの中に人間が入って操縦する
一度母艦から切り離されたら中の燃料の4エチル中毒になったりエンジン始動出来なかったり燃料切れなどで若い人達100人は二度と生きて戻る事はなかった。


単機筒4サイクルエンジン
魚雷が4サイクルエンジンで走ってる事は初めて知った
燃料は4エチルと酸素O2で空気と違い酸素は取扱いが難しく危険


反転ペラ
船に乗った人はわかるだろうが物標が無い時には2次元空間を移動する船でも潮流れや風などで船を真っすぐ進ませる事は難しい
その中でもペラの反力で船体が傾き一方に流れて行く その為に3次元空間を移動する魚雷は右回りと左回りのペラを反転させながら走るがそれでもエンジン自体の反力もあり
さらに水中で物標を捉えられないので操縦は至難の技になる
真っすぐ進ませる為に魚雷にはジャイロスコープが搭載されていて真っすぐ進むが
それは相手が動かない事が条件だが
当然逃げ回避行動をする


射撃盤 愛知時計電機製

相手の距離、速度、方位などを入力して射撃角を決める
戦争はこちらが頑張れば相手はそれを学習してさらに頑張る
一旦端緒を開くと永遠に続いて個人の思いなどは及びもせずにひとつの塊となって一人歩きをしてしまう。
それを回避する為には一人一人が考える事から始まり常に本物を自分の眼で見る事が大事なのだと思う。
紀元前1286年から始まった戦争が現代もまさに今も続いていると言う事はこれと言った確実な戦争回避方法はないのだろうと思うが
考える事を止めない事でその為にも歴史を振り返る場所は大事なのだと思う。

俺自身は大和だからと特別な思いは無いがいま大和ミュージアムは若い人が多くその要因は艦コレとか言う戦争ゲームがあるらしくその影響ではないかと言う
3階には造船の仕組みや大和シアターがあり大和の歴史15分間の上映があるが
そちらはがら空きだった。
居酒屋のマスターが大和は国の象徴で敵に渡すなら沈めると選択した結果が沖縄で沈めたと言ったが
その時に3332人の乗員のうち生存者はわずか276人しかいない
15分間の上映最後に親も子もいるだろう乗員全員の出身県とひとりひとりの名前が流れたが愛知県や岡山県などが多かった気がする。
上映終了まで館内に居たのは俺を含めてわずか3人だった。

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