四国に一度は行って見たかったが四国で見る太平洋もここから見る太平洋もどっちにせ似たような海景色だろうと四国は諦めた
あと5年で野郎の平均寿命を越える俺が思うのは旅は道中がいいのだと思う
嫁さんに逃げられとうとう家族や子供と言うものを持つ事が出来なかったが
商いは銭と後継者こそ残せなかったがそこそこにやって来たと思う
ぱっと頭のいくない俺がいま思うのはこれからそこそこに食っていく商いをする為にはこれだけIT 化が進んだ今だからこそ
敢えて関わってくれた人達を家族、一家、ファミリーと思って顔を見て声を聞き、聞かせる泥臭い道を進むのもいいのではないかと思う
頭がいい連中は誰かが儲ければ誰かが泣くと言う株投機もいいか知れないが
所詮田舎の小商いをやっていくには「 なぁなぁのだきだき 」でお互いの利益が確保出来る商いがこれからさらに重要になっていくと思うのだ
すべては売る方も買う方も相手あっての商いなのだ
ブランズウィック、ラム、アソーシェーツ、ゾディアックなどとそこそこに商談をして来たがそれは人間臭い酒を酌み交わしての商いをして来た。
「 先生~係留してるボートが沈みそうなんですが~ 」とは手術で縫合中だったら手を止めさせるのも悪いので
幾ら緊急事態でも先生には電話はしないメールを打って終わりにする
どっちにせすぐには浜まで来れないからこちらで出来る限りの処置をするのが正解だと思う。
ITもいい物は使うが最後はやはり直接逢って顔を見て声を聞き、聞かせるに尽きる様な気がしてならない
長い商いの中には沈んで呉れた方がこや奴はスッキリすると思う奴も無きにしも非ずだが
実際には沈んだ方がダイバーやクレーン手配など後始末も大変なのでなんとかしてしまうのだが
家族、一家、ファミリー、袖振り合うのも何かの縁、と思えばこちらの精神衛生にも非常にいいのだ。
青森の浜では船一艘買うにも「ワ~ナ~なぁなぁだきだきで」と価格交渉はこれだけで終ると言う。